スパイスの健康効果は面白そうだ

スパイスは辛みや香りづけのために使われます。しかし、刺激があるものは、体に特有の効果があるものです。スパイスの効果について調べてみました。

スパイス

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スパイスは香りだけではない

毎日のようにスパイスのお世話になっています。寒い日にうどんや蕎麦を食べるとき、唐辛子を多めに入れます。温まります。

疲れている時にラーメンを食べるときはコショウをたくさんかけます。もちろん、辛みがほしいからですが、ピリッとした刺激と香りで気持ちがリフレッシュされます。

スパイスは面白いです。

スパイスなんでも小辞典を読みました。さすがブルーバックスは詳しいです。読んでいてなかなか楽しい本です。

トウガラシの減塩効果

塩分と高血圧の関係はずっと言われていて、減塩は私がものごころついた1960年代の終わりからずーっといわれています。きっともっと前からなのでしょう。

なんとなく覚えているのですが、1980年代は減塩して1日10gを目安にといわれていたものです。今はさらに、厳しくなっています。

唐辛子

日本人の食事摂取基準(2015年版)では食塩摂取の目標値が男性は8.0~8.5gに、女性は、7.0~7.5gに厳しく設定されていました。

しかし、あまり減塩してしまうと、料理が味気なくなります。私の実家も薄い味噌汁を飲んでいますが、薄すぎてあまりおいしくありません。

減塩するためには、うま味を効かせる、酸味を利用することはよく聞きます。この他にスパイスを使う方法があります。

トウガラシをかけると塩分を強く感じる?

辛いものを食べると塩分が少なくても満足できるというわけでなく、辛味の神経への刺激が塩分の摂取量に関係しているようなのです。

こんなことが書かれていました。

トウガラシの辛味成分カプサイシンをごくわずか(0.014%)添加したエサで育てたラット(A群)と、無添加のエサで育てたラット(B群)で、食塩水を飲む量を比較した報告があります。

それによると、A群のラットでは、食塩水を飲む量、すなわち食塩の摂取量がB群のラットよりも少なかったのです。

また、味を感じさせないためにカプサイシンを胃に直接投与した場合でも、食塩摂取量は低下しています。

このことから、カプサイシンによる食塩摂取量の低下には、味覚神経を介さない体内吸収後の作用もかかわっていることが考えられます。

食塩の刺激は、舌の味細胞を興奮させ、味覚神経を介して大脳に塩味の情報を送って塩味を感じるといわれています。このとき、いっしょに唐辛子などのスパイスを食べると、その辛味情報が味覚神経からの塩味情報を強くすると考えられています。

血圧が高くて減塩しなければいけない人は、ご参考まで。バブルの頃、激辛料理が流行りましたが、それが体に及ぼす影響についても書かれていました。

カプサイシンの体への影響

昔、真っ赤な激辛ラーメンを食べて翌日、胃の調子が悪くなったことがあります。辛いものを大量に食べると、胃とお尻が大変です。

胃にはカプサイシンに反応する神経(カプサイシン感受性神経)があり、大量にカプサイシンを摂取すると、その神経が働かなくなってしまい、胃の粘膜保護がうまくいかなくなるのだそうです。

スパイスとして通常の量のトウガラシを摂取するくらいなら、そのカプサイシンは胃の粘膜を保護する働きをします。

ところが、激辛料理などでトウガラシを大量に食べると、胃内のカプサイシン濃度が非常に高まり、カプサイシン感受性神経が麻痺して、しばらく働かなくなります。

すると、胃粘膜が損なわれやすくなります。つまり、辛いスパイスはほどほどにしないと、胃を痛めることになりかねません。

ほどほどなら辛いものは胃を守るために役に立つと覚えておきましょう。何ごともほどほどに・・・。

カレーに使うスパイス

カレーに使う代表的なスパイスの効果を調べてみました。上に書いたトウガラシもカレーに必要なスパイスです。

ターメリック

ターメリックはカレーの黄色い色を出している成分です。ショウガの仲間です。

ターメリック

アレルギーを予防する

ターメリックはカレーに必ず入れます。粉っぽいショウガみたいな風味があります。

ターメリックの主成分はクルクミンとその類似化合物です。クルクミンについて研究や実験が行われているようです。

クルクミン

クルクミンは、Ⅰ型とⅣ型のアレルギーを緩和する効果が報告されています。Ⅰ型は、たとえば、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎に関係があります。IgE抗体が肥満細胞に結合することで、ヒスタミンなどアレルギー関連物質が放出されて起きます。

花粉症の季節になると、よくテレビCMでも流れます。

Ⅳ型アレルギーは、金属アレルギーやウルシかぶれが該当します。アレルギーの原因となる抗原と反応したT細胞から出た生理活性物質によって起きます。

動物実験では、クルクミンがこれらのアレルギーを抑えることが分かりましたが、なぜ抑えるのかは分かっていないようです。

この実験でのクルクミンの投与量は、体重六〇㎏の人なら六〇〇mg~二.四gにもなる量です。一皿のカレーに含まれるクルクミンは五mg程度ですから、カレーを食べてアレルギーを予防するのはむずかしいでしょう。

スパイスなんでも小辞典にはこのように書かれていました。しかし、足りないからといって、ターメリックを買ってきて飲んだり、クルクミンのサプリメントを買って来て飲む気にはならないです。

カレーを食べる頻度を増やそうと思いました。私、カレーが好きで、毎日カレーがでてきてもOKです。

生理痛や上腹部痛に

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな効果が書かれていました。

「気(き)」の巡りをよくし、血流を改善するため、生理痛や肩こり、おなかが張って起こる上腹部の痛みなどに有効。

また、胸のつかえ感をとったり、心を安定させる働きもあり、気持ちの高ぶりによる鼻血を止めるのにも用いられます。

クローブ

クローブは丁子、丁字(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)とも呼ばれます。やはり、カレーに使います。独特の芳香があります。

クローブ

私はほとんど使った記憶がありませんが、昔からある歯痛薬に今治水(こんじすい)がありますが、この主成分がクローブです。昔はむし歯の子どもが多かったので、小学校の保健室にありました。

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな説明がありました。体を温めるスパイスに分類されていました。

和名は丁香(ちょうこう)。肉料理の風味付けやカレー、マルド・ワイン(クローブ、シナモン、オレンジピールなどを加えて温めたワイン)に使われます。

抗菌、鎮痛作用があり、歯痛にも用いられます。おなかを温めて吐き気を鎮め、冷え性にも。

さらに薬のルーツ”生薬” -科学的だった薬草の効能-を読むともう少し分かりました。

麻酔効果を発揮する植物には、「今治水(こんじすい)」として知られる市販の歯痛外用薬に用いられているチョウジがあります。

日本では丁子(ちょうじ)や丁香(ちょうこう)とも呼ばれ、5~6世紀には渡来していたようです。

チョウジには、特有の臭いがありますが、この香気は主成分のオイゲノールによるものです。「今治水」にも使われているチョウジ油の精油成分オイゲノールには、鎮静、鎮痙、局所麻酔作用、さらに抗菌作用もあることがわかっています。

鎮痛というのは麻酔と同じことで、一時的に痛みを抑えるだけです。

クミン

クミンもカレーに使うスパイスです。炒め物にも使います。こちらの方が使う頻度が高いかもしれません。噛むとああ、カレー粉に入っているだろうと分かります。

クミンシード

これらのスパイスについて日常的にどのくらいの量をとればよいか、必ずしも明らかになっているわけではないようです。ただ、血小板の凝集を抑制することは分かっています。

シナモン

シナモンはお菓子に使いますが、カレーにもよく使います。

シナモン

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな説明が書かれていました。

クスノキ科の常緑樹の乾燥させた樹皮。特有の芳香と甘味があり、スパイスとして料理やお菓子に幅広く使われています。

薬効成分であるシナモンの精油には、血行促進、鎮静、鎮痙、抗菌、利尿などの作用が報告されています。

さらに効能についてこのように書かれていました。

冷えから起こる腹痛や生理痛に

体を温める効果が非常に強いスパイスです。特に下半身を温め、下肢のだるさや痛みを和らげる効果があります。

冷えからくる腹痛や足腰の痛み、頻尿、下痢などにも有効。発汗作用もあり、風邪で熱が出たときに汗を出して熱を下げます。

また、血行をよくする作用があることから、冷え性や、生理痛、更年期に起こる冷えとのぼせの緩和にも有効です。

カルダモン

カルダモンは肉を使ったカレーによく使います。芳香があります。

カルダモン

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな説明が書かれていました。

世界最古のスパイスで、「香りの王様」と呼ばれます。また砂漠の民、ベドウィンの人々はカルダモンコーヒーを楽しむ習慣があります。

カルダモンの精油成分は、胃腸のぜん動を促し、消化不良やおなかの張りを解消。消臭作用もあり、口臭を予防します。

さらに効果についてはこのように書かれていました。

胃腸にたまった余計な水分を除去する働きがあり、吐き気やおなかの張りを改善します。

スーッとする香りは、「気(き)」の巡りをよくして、胃のもたれやのどのつかえをとる効果もあります。

乳児が母乳を吐いてしまうときや妊婦のつわりにもよいでしょう。

コリアンダー

コリアンダーは、香菜、パクチーとしてよく知られていますが、カレーのスパイスには必ず入っているものです。初めてコリアンダーのパウダースパイスのにおいをかいだ時、鉛筆の芯みたいなにおいだなと思った記憶があります。

コリアンダー

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな説明が書かれていました。

スパイスや薬として、古くから利用されています。慣れない人には不快に感じる独特の香りは、モノテルペン類のセルミンやデカナールという成分によるもの。

この香り成分は乾燥に弱く、生の葉にしか含まれません。ビタミンCも豊富。

さらに効能についてはこのように書かれていました。

リフレッシュと消化促進に

体を温めて消化を促し、発汗させる作用があります。食当たりを防ぎ、胃腸の働きをスムーズにして消化不良や食欲不振を解消する効果も期待できます。

「気(き)」を巡らせて胸のつかえをとるので、イライラするときにもおすすめです。

胡椒

カレーでは胡椒は粒のまま使うことが多いです。

胡椒

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな説明が書かれていました。

南インド原産で、紀元前4~5世紀にヨーロッパに広まりました。日本では、奈良時代の文献に薬として記載されています。

こしょうの辛味成分はアルカロイドのピペリンで、その働きとしては抗菌・防腐、胃液分泌・消化促進、血管拡張・発汗作用などがあります。

また、エネルギー代謝を高める働きがあり、ダイエットにも役立つといわれています。

さらに効果については次のように書かれていました。

体の中心部を温め、冷えや、それに伴う腹痛、下痢を改善します。胃腸の働きを活発にする作用もあるので、食欲がないときにもよいでしょう。

スパイスを摂るならカレーをつくろう

ちなみに、今まで出て来たスパイスはトウガラシも含めてみなカレーに使うスパイスです。私はカレーが好きで自分でよくつくります。ターメリックもクローブもクミンも冷凍庫にいつも入っています。

市販のルウーを使ったカレーではなく、自分でスパイスを買ってカレーをつくるとスパイスの効果を享受できるかもしれません。

よい本を1冊お教えしましょう。油をあまり使わない南インドのカレーのつくり方が書かれています。2003年に出ていますが、ロングセラーです。私は何冊も買って知人に渡しました。

カレーな薬膳という本です。タイトルからして健康志向の方向きの本です。

まとめ

カレーを作っているとき、よく経験するのが、カイエンペパー(唐辛子の粉)と塩の加減です。

この2つは拮抗しているようで、辛さが立っているときは、塩を増やすと味が落ち着きます。反対に、塩気が強いときは、カイエンペパーを足すことにしています。

スパイスを使い始めるとなかなか面白いですよ。

クルクミンはサプリメントもありますが、私はサプリメントが嫌いなので自分でも使いませんし、おすすめもしません。普通に食べ物からとればよいと思います。カレーを食べる回数を増やしてみませんか?

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