キノコの栄養成分、キノコの性質、キノコの健康効果と、料理するときの温度の関係。ブナシメジとシイタケの特徴について記事を書きました。
きのこの栄養の特徴は少しだけたんぱく質があること
キノコって栄養がある感じがしません。ほとんど食物繊維でできているのかと思っていました。しかし、考えてみると、「ダシ」が取れるのですから、アミノ酸、つまりたんぱく質が含まれているのです。だいたい3%含まれていて、これは牛乳と同じくらいです。
キノコの旺盛な食欲には驚くばかりだ
キノコは光合成をしません。地中に菌糸が張り巡らせて栄養を集めて子実体(キノコ)をつくります。つまりキノコが生えている周辺には、菌糸が縦横に張り巡らされていて、木くずばかりでなくいろいろなものを分解して栄養を吸収しているのです。この性質を利用して環境浄化にも使われます。
きのこは毎日のように食べているとよいみたい
きのこには食物繊維とオルニチンが多く、食物繊維には免疫に関係があるβ-グルカンが含まれています。脂肪肝を予防したり、体重が減ったり、花粉症が軽くなったり、風邪を引きにくくなったりよさそうですよ。
ぶなしめじの栄養成分の特徴は食物繊維
ぶなしめじは食感と香りがよいですが、栄養成分としては食物繊維が多いものの、取り立てて特徴はありません。時々、聞かれるビタミンDもビタミンB1の含有量も多いというほど含まれてはいません。買うならマイタケの方がよいかもしれませんね。
しいたけはコレステロールを下げるかも
しいたけには、特有の成分エリタデニンがあります。エリタデニンは、血液中のいわゆる悪玉コレステロール値(LDL)を下げ、反対に善玉コレステロール値(HDL)を高め、総コレステロール値を下げる働きをするそうです。
きのこを料理するときは、水から煮る、凍らす、干す
きのこを料理する時、沸騰したお湯に入れていませんか?きのこにはうまみを「作る」酵素と「壊す」酵素があります。うまみを壊す酵素は約60℃。うまみを作る酵素は約70℃が活動できる上限温度。この性質を利用するなら、60~70℃になる温度帯で長く加熱できるとうまみがよく出ることになります。