ハッカ油の使い方

ハッカ油は、歯みがきをした後に口をすすぐ水に1滴たらすと爽やかになります。暑い日の風呂上がりに洗面器に数滴たらしてお湯を頭からかぶるとその後しばらく涼しく感じます。シャンプーに調整しながら入れるとトニックシャンプーができます。

ただし、使いすぎは体に刺激があるので気をつけてください。

ハッカ

ハッカ油を使い始めると暑い夏には欠かせないです。ミント味には子供の頃から馴染んでいたのに、ハッカ油を使ってみようなんてつい2年くらい前まで考えたこともありませんでした。

ハッカ油を買う

まずはハッカ油を買ってきましょう。ハッカ油は近所のドラッグストアで手に入ります。

ネットでも買えますが、送料がかかります。他のものとまとめて買うなら送料が無料になりますが、ハッカ油だけだと割高になりやすいのでご注意ください。ただし、ドラッグストアよりもネットの方が安いです。

ハッカ油の値段はいくら?

だいたい500~700円くらいだと思ってください。一応アマゾンリンクを貼っておきます。ちなみに20mlのビンはとても小さいですが、私は数ヶ月使えました。

食品添加物 ハッカ油 20mLこちらは食品添加物の品質なので、口の中に入れることも可能です。

ハッカ油を使う

歯みがきの後に

歯ブラシ

歯みがきの後、口をゆすぐ水に1滴入れてクチュクチュします。清涼感があって口の中も気分も爽やかになります。

歯みがきをするときに、歯磨き粉を使わない人に特にオススメです。

私は歯磨き粉はあまり使いません。口の中が泡立っていると、汚れがよく落ちているのかわからないのです。

歯ぐきをマッサージしてます

私はいつも歯ぐきをマッサージしてから歯をみがきます。マッサージするときは、塩と重曹を同量にしたものに水を入れて練ってペースト状にしたものを指につけて使います。

この方法はエドガーケイシーの本を読んで知ったのですが、やり始めてから歯ぐきがまったく腫れなくなりました。

その後、口をよくゆすいで電動歯ブラシで歯をみがきます。重曹で歯みがきする方もいらっしゃるみたいですが、重曹は研磨剤でもあるので、歯が傷まないかなと思います。

塩と重曹のおかげでかなり口の中はさっぱりしていますが、最後に水に1滴ハッカ油を落として口をゆすぐと気分がよいです。

食品添加物のハッカ油ですが、刺激が結構強いので、くれぐれも濃度には気をつけてください。

暑い日の風呂上がりに

洗面器

実は、ハッカ油を初めて買った目的がこれでした。もう何年も暑い夏が続いていて夏になるとゲンナリします。

風呂上がりに使うあがり湯に、ハッカ油を数滴たらして頭からかぶると、スースーして本当に涼しく感じます。

また、洗面器に入れたお湯に数滴たらして、タオルを浸してそれで体をふくと、しばらく涼しい感じがします。

シャンプーに入れる

昔からトニックシャンプーがあります。

普段使っているシャンプーにハッカ油を1~2滴いれるとトニックシャンプーになります。ただし、頭皮は顔の皮膚ほど感覚が敏感ではないですが、刺激は確実に受けます。

入れすぎてはいけません。気をつけてくださいね。

ハッカ油とはどんなものか

ハッカ油はミントから抽出したl(エル)-メントールが主成分の精油です。

ミントというとペパーミント(和名:セイヨウハッカ)とスペアミント(和名:ミドリハッカ)を思い出します。

ペパーミントの香り成分は主に、l-メントールです。強い清涼感があります。一方、スペアミントの香り成分は、主にl-カルボンで比較的弱く、甘い香りがするので、ガムや歯磨き粉などに使われています。

北見ハッカ通商さんの栽培と抽出を読ませていただくとどのように製造されるのかよくわかります。

乾燥が終わったハッカ草は、蒸留釜に入れられ、一昼夜かけて「水蒸気蒸留」により抽出されます。(中略)

蒸留され得られたハッカの原油(取卸油)は次に精製工場へ運ばれます。ここでその取卸油から「精製ハッカ脳(L-メントール)」と「精製ハッカ油」を分離する作業が始まり、次のような段階を経て製品化されます。(後略)

つまり、ハッカ草から水蒸気蒸留されて抽出された精油からl-メントールをさらに抜いて、精製したものがドラッグストアで販売されているハッカ油になるのです。

局方ハッカ油の成分

ドラッグストアや薬局で販売されている局方ハッカ油の成分は次のように定義されています。

ハッカMentha arvensis Linné var.piperascens Malinvaud(Labiatae)の地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却し、固形分を除去した精油。

本品は定量するとき、メントール(C10H20O:156.27)30.0%以上を含む

Mentha arvensis Linné var.piperascens Malinvaud(Labiatae)とはニホンハッカ(ワシュハッカ)の学名です。

局方とは、日本薬局方のことで、厚生労働大臣が定めた医薬品の規格基準書のことです。薬局で販売されているハッカ油は、メーカーが違っても成分は一定になるように決められています。メントールが30%以上入っているのが決まりです。

ハッカ油を使うとき気をつけなければならないこと

ハッカ油を使いたいのは、清涼感を得るためで、主成分のl-メントールがあればエタノールに溶かして使えばよいのかなと考えて少し調べました。もちろん、先達さんがたくさんいて、みなさん、いろいろな使い方をしていました。

ただ、精油の安全性ガイド(下巻 フレグランスジャーナル社 1998)を読むと、少し気になることが書かれていました。

量を多く使うとどうも害があるようです。

本に書かれていたのは、ペパーミントの精油についてですが、ハッカ油も近いです。

注目すべき組成成分

  • l-メントール・・・40~50%
  • メントン・・・19%
  • d-プレゴン・・・0.1~2%

局方のハッカ油がメントール30%以上と決められていたのでペパーミントの精油は少し濃いです。注意すべきこととして、次のように書かれていました。

幼児にたいしてメントールを鼻孔に局所適用したあと、無呼吸と急激な虚脱とが生じたという報告が行われています。(中略)

メントール入りのシガレットとペパーミント入りの菓子とは、心臓調律の安定剤としてキニジンで体調を維持している患者の心臓の細動を生じる原因となっています。

メントール入りのシガレットを常用していた人物に、徐脈が生じたことが報告されています。心臓細動をおこしている場合には、ペパーミント油をいっさい避けることをおすすめします。

メントールは爽快な刺激があるので、暑い時などつい使いたくなるものですが、度を過ごすと害があるようなので、特にお子さんには気をつけて下さい。

まとめ

ミントは爽快な刺激があり、気持ちがよいので、ついついたくさん使おうと思ってしまいますが、濃度には気をつけましょう。

子供の頃、こんな経験はありませんでしたか?

ミントのガムを噛んでいるとクルマ酔いしないので、遠足などで長時間バスに乗るときによくミントガムを噛んでいました。刺激があってすっきりするので、何枚も連続して噛んでいると、逆にだんだん気持ちが悪くなってくるのです。

ガムに含まれるl-メントールはわずかな量だと思います。それでも刺激がありますから、ハッカ油の入れすぎには要注意です。

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