胡麻板は少々硬いがセサミンがとても多い

ごま

2024.07.16

岡山の自然共生の商品「胡麻板」の新商品の試食を頼まれました。旧商品は硬いなと思いましたが、新商品はまだ硬いながらも噛んだら崩れるようになりました。この商品の特徴はセサミンがとても多いところです。

先月、株式会社わだまんサイエンスの方から胡麻板を送っていただきました。新旧の商品を食べ比べてほしいとのこと。たまにこんな依頼が来ることがあります。

新旧、見た目はほとんど変わりません。

硬いなあという印象

私は今年63歳。昔なら年寄りですが、今は年寄りの入口です。幸いなことに、まだ自分の歯です。最近、勤めている会社では夕方になるとせんべいが配られるようになり、この種類の食品はよく食べています。

試食する人の条件としてはちょうどよいでしょう。

早速、旧タイプから食べてみました。噛むと市販のせんべいと比べると硬い。噛んだ後も硬い破片が口の中に残ります。今のせんべいは高齢者が食べることを考えているのでしょう、噛んだらすぐに崩れるようにできています。もちろん、ふくらませてあるのです。その分、軽い。

しかし、この胡麻板は中身が詰まっているので食べ応えがあります。せんべいと違って2枚も食べると十分な感じになります。

味はほどほどの甘味があり、もちろん胡麻のよい香りがします。原材料名の一番初めが黒いり胡麻（国内製造）なので、胡麻が一番多いのです。

しかし、硬いなあ。昔のせんべいは硬いのが結構あったけど、今は硬いものをわざわざ食べようなんて思わないです。お菓子は柔らかくてしっとりしたものが好まれているように思います。

では、新タイプを食べてみます。

噛むと、やはり硬さはあるのですが、口の中で崩れて硬い破片は残らない。味は少し軽くなっていて、甘味が口に残りにくくなっています。こちらの方が好きだなと思いました。

こちらも原材料名の一番初めが黒いり胡麻（国内製造）です。胡麻が香ります。

その他、原材料名は次のように書かれていました。

原材料名	黒いり胡麻（国内製造）水飴フラクトオリゴ糖シロップ黒糖ごま油寒天食塩/トレハロース

なかなかこだわりの原材料です。寒天が入っているのは食物繊維を加えるためでしょうか？

トレハロースは、「甘味の質が上品で保湿性に優れ」た糖質です。林原が量産化に成功しました。以前書いた、「日本企業はなぜ世界で通用しなくなったのか」を読んだ。という記事に少し詳しく説明してあります。

こんな性質があります。

トレハロースは古くから知られた二糖類です。砂漠などには、乾燥して何年も死んだような状態にありながら、水分を与えてやると生き返る植物や昆虫が存在します。

こういった現象に関係しているのがトレハロースです。トレハロースは細胞の中で水に代わる働きをしながら、水ではないので凍ることはありません。

胡麻板も少ししっとりしているのですが、それはトレハロースが関係しているのでしょうか？

栄養成分の特徴は、セサミンが多いこと。開発者のこだわりを感じます。旧商品は1枚あたり33.7mgなので、新商品になって増えています。胡麻は旧タイプと同様に、セサミン等リグナン含量が普通の胡麻より2～5倍多い、リグナン胡麻（ミャンマー産）を使用しているそうです。

しかし、セサミンが6g中に40.5mgが多いのか少ないのか感覚的にわからないと思います。

以前、セサミンの効果とはという記事を書きました。某有名メーカーのサプリメントは3粒で10mgと書かれていたのでなかなかの成分量です。セサミンの性質は以下。

セサミンはビタミンEが肝臓細胞の解毒酵素で代謝されてしまうのを阻害し、ビタミンEの体内濃度を上げます。また、セサミン自体には抗酸化作用はありませんが、解毒酵素で代謝されると強い抗酸化力を発揮します。

ちなみに、ごま油にもセサミンは含まれています。製油メーカーに電話して聞きました。

生搾りの太白胡麻油100gあたり、セサミンが200～400mg含まれていて、また、焙煎ごま油である太黄胡麻油100gには、セサミンが400～800mg含まれているそうです。

ごま油と比べるとわかりやすくなります。胡麻板1枚あたり40.5mgというのはなかなかの成分量です。2枚食べたら80mgで3枚食べたら120mgですよ。

胡麻板は、株式会社自然共生から発売されています。今はこだわりの商品は、あちこちのお店に卸して販売する時代ではなくなったので、買ってみたいと思った方は、こちらのサイトで買うのが一番早いと思います。