かぶは生で食べることができ、しかもおいしい。かぶをどのように食べていますか?私は味噌汁に入れたり、ぬか漬けにしたり、塩もみにして食べたりしていますが、何となくいままで先入観があって、火を通して食べるものだと無意識に思っていました。生で食べましょう。
かぶは生で食べよう
かぶは生で食べられるなんて思っていませんでした。塩もみにして食べるのですから生で食べられないわけがありません。でも、無意識に熱を通すものだと思い込んでいました。
かぶは大根とともに春の七草に数えられていて、疲れた胃腸をいやしてくれる働きがあります。
新・野菜の便利帖健康編(高橋書店 2016)を読むと、生で食べた方が、なにやらよさそうな効果があるようなのです。
ビタミンCとカリウムが比較的多い
かぶはアブラナ科アブラナ属の植物です。大根もアブラナ科です。
かぶにはビタミンCやカリウムが比較的多く含まれています。
ビタミンCは風邪の予防のほか、細胞の老化を防いだり、きれいな肌をつくるのに役に立ちます。カリウムは、体内の余分な塩分を排泄し、血圧の上昇を防ぎます。
大根のようにアミラーゼも含まれている
また、大根と同じように、糖化酵素アミラーゼが含まれていて、胃もたれや胸焼けに効果があります。熱を加えると壊れてしまうので、生で食べた方がよいです。
葉には、β-カロテン、ビタミンC、鉄、カルシウムが多く含まれています。かぶはたいてい葉つきで売られているので、葉っぱも活用しましょう。葉はアクが少ないので使いやすいです。
大根のように煮てもおいしいけど、薄く切って生で食べるのもよいですね。胃の調子のよくない時に大根おろしを食べると気持ちがよいものですが、かぶはおろさなくてよいですね。
かぶの栄養成分
かぶの栄養成分は表の通りです。大根と似ています。葉にはカルシウム、β-カロテン、ビタミンKとビタミンCが多いです。葉は捨ててはいけません。アクもないですから食べましょう。
よく行っていたお蕎麦屋さんでは、親子丼やカツ丼を頼むと、必ずぬか漬けの小皿を出してくれていましたが、よくかぶが葉っぱと一緒に出てきました。
かぶ葉生 | かぶ根皮つき生 | |
カロリー | 20kcal | 20kcal |
水分 | 92.3g | 93.9g |
たんぱく質 | 2.3g | 0.7g |
脂質 | 0.1g | 0.1g |
炭水化物 | 3.9g | 4.6g |
カリウム | 330mg | 280mg |
カルシウム | 250mg | 24mg |
マグネシウム | 25mg | 8mg |
リン | 42mg | 28mg |
鉄 | 2.1mg | 0.3mg |
亜鉛 | 0.3mg | 0.1mg |
β-カロテン | 2800μg | 0 |
レチノール活性当量 | 230μg | 0 |
ビタミンD | 0 | 0 |
α-トコフェロール | 3.1mg | 0 |
ビタミンK | 340μg | 0 |
ビタミンB1 | 0.08mg | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.16mg | 0.03mg |
葉酸 | 110μg | 48μg |
ビタミンC | 82mg | 19mg |
食物繊維総量 | 2.9g | 1.5g |
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用 |
かぶの本体は茎
かぶは、葉、茎、根からなります。白く丸い、いわゆる「かぶ」の食べる部分は根だろうと思ったら本当は茎なのだそうです。その下に生えている細長いひげのようなものが根です。
しかし、一般的には白い部分は根で通用します。
かぶを買うときには、下の画像のようにかぶの肩が盛り上がっていて、丸く豊満に肥大しているものを選びましょう。
生のかぶを使った料理
クックパッドを探したらシンプルで生で味わえるかぶサラダがありました。かぶと葉を好みの大きさに切ってお好みのドレッシングをかけるだけというものです。葉は塩もみにして生でたべますが、今度、ただ切って食べてみます。
定番のかぶの塩もみはとても簡単です。
保存方法
葉がついたままだと茎から水分が抜けてしまうので、葉と茎を切り離して保存します。乾燥を防ぐためにラップで包むかポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
まとめ
かぶは大根と違って、うま味(?)なのでしょうか、特有の味があります。きゅうりと一緒に食べても美味しそうだし、自分で調べてみたら、生で他の野菜と組み合わせて食べてみようと思いました。