「缶詰に愛をこめて」を読んだ

小泉先生の「缶詰に愛をこめて」を読むと、もともと保存性がよく便利だった缶詰が、美味しくなり、栄養成分も豊富なことがわかります。ひょっとすると、DHAやEPAのサプリメントから缶詰に目覚める人が増えるかもしれないなと思いました。

ヒグマ

農大の小泉先生が書かれた缶詰に愛をこめてを読みました。小泉先生の本を読むと、やたらお腹がすきます。

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読みながらお腹が鳴る本

この本は、裕福な造り酒屋に生まれた小泉少年が、実家の売り物だった缶詰を自室で隠れて食べ始めてからの思い出からスタートします。

俺が愛した缶詰たち[魚介編]、眩しき缶詰たち、俺が愛した缶詰たち[野獣編]、俺が愛した缶詰たち[野菜・果物編]、わが思い出の缶詰たち、俺が愛した缶詰たち[おやつ編]と、全編缶詰の話で構成されています。

なつかしい昔話だけが書かれているわけでなく、缶詰技術の進歩や、栄養についても書かれています。缶詰は昔に比べて美味しくなっています。私も感じています。

もちろん、小泉先生の美味しい食べ方も紹介されています。読み進むほど、お腹が鳴ります。

缶詰がおいしくなってきている

ところで、昨年だったか実家からサンマの水煮缶をもらって来たことがあります。サンマは脂が多く味がはっきりある魚なので、水煮はどうなのかなと思ったら、これがなかなか美味しかったのです。

私が金のない学生だった1980年代、シャケ缶、カニ缶など高級品は別として、使いやすいツナ缶はよく買いましたが、イワシ、サバ、サンマの缶詰はあまり買った記憶がありません。

缶詰を買うくらいなら、魚を買って来て焼いて食べた方がはるかに安く美味しかったからです。昔は、イワシもサンマもとても安かったです。

そして、イワシやサンマは割とクセがあるので缶詰だと醤油か味噌で味つけされていました。食べられないことはないけど、それほど美味しいとは思いませんでした。

しかし、いまは、缶詰がなかなか美味しくなっていることが分かり、にわかに興味を持つようになりました。もちろん、それには理由があります。

魚が高くなってツナ缶の品質が落ちた

私は50代半ばを過ぎているので、肉より魚を食べていた方がよい年代です。しかし、何年も前から魚の値上がりが激しく、特にまぐろの値段は2倍以上になりました。

そのおかげで、ツナ缶の量が減り、品質が落ちました。特売で並んだツナ缶が(実に)美味しくないので、買わなくなりました。

ツナ缶は、チャーハン、スパゲティ、パン、野菜サラダなどいろいろなものに使えて重宝したものです。

DHAやEPAのサプリなら缶詰の方がよい

そして、いま、テレビではDHAやEPAなど青魚特有の脂肪酸のサプリメントを繰り返し宣伝しています。私は、サプリメントが好きではないので、それなら、魚の缶詰を食べたらいいなと考えたのです。

実際に、調べて魚をたべるとどのくらいDHAとEPAがとれるかなという記事を書きました。

EPAとDHAはオメガ3の脂肪酸です。EPAにはいわゆる血液サラサラ効果があり、抗凝固薬、血小板凝集抑制薬として使われています。冠動脈疾患、脳卒中、糖尿病、いくつかのがんに効果があります。魚に豊富に含まれています。それぞれ含有量を調べました。

今は、サバの漁獲高が安定しているようで、サバ缶がよく売れていて、また、価格が安いのから高いのまでいろんな種類があります。

ところで、今日書きたかったのは、魚の話ではありません。私はこの本を読んで「ヒグマ缶」の存在を初めて知りました。

知ってましたか?

ヒグマの缶詰があるんだ

熊は、熊の胆(くまのい:胆のう)が胃薬として高価でやりとりされるとか、熊の手が中華料理の高価な食材だと聞いたことがありますが、ヒグマの缶詰が売られているとは知りませんでした。

小泉先生は、俺が愛した缶詰たち[野獣編]でこのように書かれています。

私が野獣の肉で一番ビックリしたのは、エゾヒグマです。特別に許可された猟師さんはエゾヒグマを撃って、解体して売ることができるのです。

その猟師さんと特別契約を結んでいる東京のレストランで、最近、そのエゾヒグマの肉のステーキを食べたのですが、その美味しさに仰天しました。(中略)

エゾヒグマは体長二メートル、大きいものになると体重五〇〇キロほどもある巨体です。雑食性で、果実も食べ、昆虫も食べ、シカの肉も食べ、野イチゴも食べ、サケも食べ、草も食べ、根っこも食べる。

とにかくなんでも食べるのですから、あれだけ大きいわけです。

その肉は、実に繊細な美味しさを持っているのですが、とくに脂がすごい。普通の動物の脂と違って、クマの脂は青背の魚と同じで、不飽和脂肪酸が多いのです。

そのため、とてもやわらかくて、そのまま常温で置いておくと、溶けてしまうのです。(中略)

ヒグマの缶詰は大体が大和煮で、そのままご飯のおかずにしたり、酒の肴にしますが、クマの肉はクセがないので、大和煮にしてしまえば、牛肉や馬肉とそれほど変わりません。

牛肉の大和煮はちょっと赤身がかかっているのですが、クマの大和煮は黒っぽく、缶詰にはあまり脂身を使わないのか、ほとんど入っていません。

ですから、ヒグマの本来の美味しさには物足りない気がいたします。まぁ、ヒグマの缶詰はとても珍しいので、北海道旅行の記念にと買ってくる人も少なくないのかなと思います。

脂に特徴があり、なんかうまそうですね。早速、調べてみましたら本に出ていたヒグマ缶がアマゾンにありました。

北都 熊肉大和煮缶 80gです。756円でそれほど高くないですが、送料が高い。1080円なんて書かれていましたから、ご参考まで。

どうやら、八重洲の北海道フーディストにはあるようですよ。

北海道のほんもの味が1,000種類。生産者の顔がみえる安心で安全な商品をお届けします。お店は東京駅から直通の八重洲地下街内にございます。

ヒグマの脂肪は食べたものによる

小泉先生が食べたヒグマの肉は、青魚のように不飽和脂肪酸が多く常温だと液体になってしまうと書かれていますが、ヒグマ一般にあてはまるのかどうでしょう?

ヒグマもヒトも、オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は自分の体内でつくれます。しかし、青魚に豊富な不飽和脂肪酸は、食べるしかありません。

ヒグマを始めヒトも脂肪は食べものによって影響されます。

きっと小泉先生が食べたヒグマは、鮭など魚をたらふく食べていたのでしょう。融点がとても低いDHAやEPAなどオメガ3の脂肪酸が多い脂肪だったのだと思います。さすが、高級レストランで出される肉です。

ちなみに、私も自分の脂肪を、安くてうまいサバ缶を使って不飽和脂肪酸の多い脂肪に入れ替えようと計画中です。

まとめ

昔は缶詰に興味がなく、缶詰=ツナ缶だったのですが、缶詰に興味を持ってお店に行くようになると、価格も種類もいろいろあるのがわかりました。

そして、いつも棚を見るようになると、私と同じように考えている人が多いようで、サバ缶の売れ行きがよいです。

サプリメントより缶詰の方が、美味しくて栄養があってよいに決まっています。缶詰が好まれるようになるような気がします。

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