両耳を数ミリひっぱって、全身の疲れをとる方法です。疲れがたまる頭の芯の蝶形骨のゆがみをとり、蝶形骨と筋膜でつながっている心臓やその下の横隔膜や横隔膜にぶら下がっている胃の圧迫をとることで可能になります。
藤本靖さんの1日1分であらゆる疲れがとれる耳ひっぱりを読みました。
読みながらちょっとだけやってみると、なかなかよい感じがします。これはメモ代わりに書いておこうと思います。
ちなみに、私は普段、このようなインスタントに何かができるという本には手を出しません。しかし、この本はパラパラ斜め読みをしたらとてもよい感じがしました。
著者、藤本靖さんのサイトがありました。
まずはやってみよう
何はともあれ、本の最初にこのように書かれています。
目を閉じて、両手で両耳をつまんで、
やさしく耳をひっぱってください。
ほんの数ミリ耳を横にひっぱるぐらいで十分です。
ひと呼吸ついたら、手を離してください。
どんな感じがしますか?
あれっ?何かいい感じだな、と私のように感じたら、藤本靖さんの本を読むことをおすすめします。何となくよかったで済ますと、今の情報過多時代では、すぐに忘れてしまうに決まっているからです。
神経の疲れは頭の芯にたまる
神経の疲れは口、鼻、目、耳から頭の芯にたまると解説されていますが、実に分かりやすい説明です。
目はPCとスマホで酷使されます。私は子供の頃から視力1.5か2.0の人生だったのですが、PCが1人1台支給されるようになったwin98時代あたりから視力が落ち始めました。
ディスプレーを見るのはとても疲れます。目の奥に疲労を感じることがよくあります。
耳は、車や街の騒音でストレスを感じます。私はイヤフォン型のヘッドフォンは難聴の原因になると思っているので、使いません。
鼻は、不快な感情を抱いた時に、無意識にでも眉間に皺を寄せた時に負担がかかります。
口は、ガマンした時に口を閉じ噛みしめます。
こんな刺激による疲れが頭の芯にたまっていくのだそうです。
蝶形骨がゆがむ
口、鼻、目、耳からの緊張の刺激によって頭の芯にある骨、蝶形骨(ちょうけいこつ)がゆがむのだそうです。蝶形骨とはこの本を読んで初めて知りました。
ウイキペディの蝶形骨を見ると、場所と形がお分かりになると思います。なるほど、と思う場所でした。
この場所に疲れがたまると痛みや違和感があり、頭がすっきりしなくなります。確かにその通りです。
筋膜が蝶形骨のゆがみを体のほかの場所に伝える
さらに、蝶形骨がゆがむと、それが横隔膜に伝わり、さらに心臓や胃まで伝わるのだそうです。それは、筋膜があるためです。
蝶形骨と横隔膜は「筋膜」という組織でつながっています。筋膜とは内臓や筋肉を包み込むシートのようなものです。食べ物を包むラップに似ています。
この筋膜が、蝶形骨からぶら下がって、気管、食道、血管、心臓などを包み込みながら横隔膜までつながっているのです。
筋膜はシート状で張力を持っているので、どこか一部がひっぱられるとシート全体もそちら方向へひっぱられます。
着ているセーターの一部をひっぱられると、身体全体がそちらへ持っていかれるのをイメージしてみてください。それと同じ原理です。
すごく分かりやすいたとえです。蝶形骨に引っ張られた横隔膜は胃や心臓にも影響を与えます。
胃の不調
長時間PCの前でキーボードを打っていると、空腹感とは違う感覚を味わうことが確かにあります。
目の緊張による胃腸の不具合には横隔膜の緊張が関係しています。
胃はちょうど横隔膜からぶら下がるような場所にあります。横隔膜が緊張すると、その下にある胃も圧迫されます。(中略)
胃が横隔膜に圧迫されて、スペースを失い窮屈な状態で動けなくなっているのです。
胸の重苦しさ
やはり長時間PCの前で作業をしていると、何かくたくたに疲れたような感じがしてきますが、それはこれかなと思いました。
この胸の重苦しさの原因は心臓です。心臓は「心膜」という膜に包まれて、横隔膜の上に乗っています。そして横隔膜の緊張が続くと、この心膜も縮んでその中にある心臓を圧迫するのです。
いまはひどく目を使う時代ですが、その疲れがたまる頭の芯から、他の場所に刺激が行って別な違和感を生むとは考えてみたこともなかったです。
しかし、耳をひっぱってみると明らかによい感じがあるので、今日からやってみます。
まとめ
私は2003年の秋からヨガを始めて、それからほぼ毎朝1時間やっています。1年半ほど有名な先生の教室に通い、もう毎朝やるのが習慣になっています。体がはっきり楽になるからです。
しかし、疲れることはそれ以前と何も変わりません。1日中PCの前にいるので、視力が落ち、目の奥が痛いように感じることがあります。また、慢性的な肩こりはなおりません。腰痛持ちなので、たまに痛みを感じます。
自転車にまめに乗って体を動かすことも心がけていますが、毎朝のヨガの他に、何か気分転換するように、体をリフレッシュさせる方法を探していました。
これはよさそうな感じがします。
耳をしばらく引っ張っていると頭の中に確かに隙間ができるような感じがします。