温冷浴は頭皮に刺激を与えます

温冷浴ってご存知ですか?水とお湯の中に交互に入って、汚れを落とし自律神経を刺激するという健康法です。お風呂のお湯はかなり汚れますが、気分がスカッとして疲れもとれます。知覚神経をダイレクトに刺激する方法なので、きっと育毛に役に立ちますよ。

温冷浴とは

昔からある西式健康法の中の一つです。西式健康法は、西勝造氏が1927年(昭和2年)に創始した健康法です。

西式健康法の本は、いろいろありますが、原本・西式健康読本というのが一番基本になるのかもしれません。農文協から出ています。今どきのインスタントな健康法と違って一本筋が通っています。読んで損はないですよ。

温冷浴は、皮膚及び内臓の排毒作用を高めるとされています。

温冷浴のやり方

最初に書いておきます。この方法は、心臓に持病があったり、血圧が高い方にはおすすめできません。

基本は風呂桶を二つ用意して、片方に水、片方にお湯を入れます。冷たい方から入って1分ずつ入り、最後は冷たい方に入って風呂から上がるという方法です。必ず最後は冷たい方に入ります。

温度差は30℃くらいが目安みたいですが、刺激が結構強いので、おやりになる方は、まずお湯とぬるい湯から始めるようにしてください。私は自分の経験は書けますが、くれぐれも自己責任でお願いします。

慣れれば、冬以外は結構アバウトにできます。銭湯に行くとたいてい水風呂がありますが、温かい風呂と水風呂を使ってもできます。

今はアマゾンで、たらいや折りたたみ式の風呂桶もとても安く買えるようですが、たいていのご家庭では置き場所に困ると思います。

それで、家庭でやる場合は、冷たいシャワーと温かい風呂に交互に入ることになります。水道代は結構かかります。うちではずっと前から禁止令が出ています。

西式健康法の本では、冷たい水も温かいお湯もあまり刺激として感じなくなるまでやると書かれていたような気がしますが、たいていの雑誌には、3~4回ずつと書かれていると思います。最初、慣れるまではそのくらいでやめておいた方がよいと思います。

温冷浴の効果

温冷浴は、お湯と水で交感神経と副交感神経を刺激するので、疲労が抜けます。本当ですよ。仕事で疲れがたまった金曜日の夜、ビールを飲む前にでもやってみてください。すごく気分がよいです。

そして、目で見て分かる変化は、風呂のお湯が濁ったように汚れます。

毛穴をお湯で開けて、水で閉めるをくり返すので、毛穴にたまっている汚れが出てくるのかもしれません。ともかく、風呂のお湯が汚れます。

毎日やっていると、少し体重が減ります。何となく感じるのは、鏡を見たときにくちびるの色がきれいになっているように見えてきて、爪の色がきれいになってきます。爪の色ははっきりきれいになりますね。

血行がよくなっているのではないかと思います。

そして、汗をかいても体や頭があまりにおわなくなります。肌のべたべたした感じもかなり軽減されるようになります。石けんを使うと表面の汚れはきれいに落ちるのですが、毛穴の中まで洗えるわけではありません。その違いがあるのかもしれません。

脂で毛穴をふさいでいたような方は、きれいになるので、育毛にも役に立つでしょう。

肌がきれいになるという話も結構聞きます。

髪がしっかりしてくる

そして、肝心の髪なのですが、手触りで太くなったような気がしてきます。温冷浴を真面目にやっていると、シャンプーを使わなくてもよくなります。頭がにおわなくなるのです。シャンプーを使わなくなるので、余計、髪の毛が太くなったような気がするのかもしれません。

温冷浴をやるときの注意事項

温冷浴は刺激が強いので、気をつけていることがありました。

シャワーで水を浴びるときは、(安全のため)足の方からかけていき、最後に頭にかけます。先に頭に水をかけると血管が収縮するからです。お湯の場合は逆に、頭にかけてから浸かるようにしていました。頭の血管を先に開くためです。

そして、温冷浴を真面目にやるとそれなりに時間と水道代がかかるようになります。奥様に怒られる可能性のある方は、その前に銭湯に何回か通って実験してみるとよいと思います。温冷浴をやるとどんな感じになるか分かれば、奥様を説得できるかもしれません。

風呂桶をもう一つ用意するのが安上がり

風呂場が広くてスペースがあれば、小さい風呂桶をもう一つ用意するのが一番よいです。シャワーと違って水が無駄になりません。風呂桶は水風呂用にするのです。

値段はとても安いです。2000円くらいで買えます。

頭皮だけの温冷浴

もし、頭皮だけ温冷浴をやる場合は、洗面所でもできます。洗面器が1つあればよいのです。同じ要領で、最初に水を張り、頭を浸けて1分、お湯を入れて頭を浸けて1分、これを交互にくり返します。

温度の要領はやっているうちに分かるようになりますが、最初はあまり刺激的でないように、水にお湯を足して温度を上げておくのがよいです。

洗面器でやる場合は、ほとんどお金はかからないでしょう。でも、心地よさを感じるうちに、きっと全身でやりたいと思うようになるでしょう。健康維持のためには、もちろん全身でやった方がよいです。

NOTE

私が子供の頃の1960年代は、冷水摩擦や乾布摩擦など皮膚を鍛える健康法が盛んでした。温冷浴も皮膚を刺激して鍛えているのだと思います。

最近は、こういった健康法のことをほとんど聞くことはなくなりました。冷水摩擦なんかよさそうな気がします。

温冷浴は、疲れをとり自律神経のバランスをとるためにも役に立ちます。唯一困ったことは、家庭でやると水道代がかかるところでしょうか?うちでは禁止です。

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