桜えびは静岡だけで獲れる

桜えびは静岡だけで獲ることが許可された貴重なえびです。栄養成分は、干したものではたんぱく質がとても多く、100g中60g以上を占めます。ミネラルはカルシウムが抜群に多く、マグネシウム、リン、亜鉛と銅が多いのが特徴です。

桜えびは自分で買ったことがありません。お好み焼きに入っていた記憶があるので、関西で獲れるのかと思ったら静岡県だけなのです。上の画像は桜えびです。

桜えびは静岡だけで獲れる

コトバンクサクラエビにはこのように書かれています。

軟甲綱十脚目サクラエビ科 Sergestidae。体長 4~5cm。外骨格が薄く,多数散在する色素胞のために桜色を呈する。(中略)東京湾,相模湾,駿河湾に産するが,主産地は駿河湾の富士川沖で,水深 100~300mに好漁場がある。生食のほか素干し,煮干し,むきえびとして利用する。近年,台湾東岸沖でも漁獲されるようになった。

さらに、由比港漁港のサイトの由比の桜えびを読むと、静岡でしか獲れないことが書かれていました。保護期間を設けて乱獲を防いでいます。

桜えびの漁期は年2回のみ!春漁は3月中旬~6月初旬、秋漁は10月下旬~12月下旬で、 それ以外の時期は桜えび保護のために休漁となります。

桜えびは駿河湾のほかに、東京湾・相模灘にも生息していますが、 漁業の営業許可を静岡県だけが認めているので、国内の水揚げは【100%】駿河湾となります。ちなみに桜えび漁の許可証をもつ船は、由比・蒲原・大井川地区の合計で 120隻しかありません。

桜えびの栄養成分

素干しと煮干しと生を並べました。干したものは水分が抜けるので、100gあたりの栄養成分が増えます。静岡以外では新鮮な生を食べることがなかなかできないと思うので、干物に注目しましょう。

たんぱく質が多い

素干しは65g程度、煮干しは加熱で多少抜けてしまうのか、60g程度がたんぱく質です。水分が抜けているので当たり前なのですが、たんぱく質がとても多い食べ物です。

ミネラルはカルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛と銅が多い

ミネラルはカルシウムがダントツに多いです。カルシウムとともに骨に関係があるミネラル、マグネシウムも多く、そしてリンも多いです。

また、亜鉛と、鉄の吸収に関係がある銅も多いです。銅は成人男女で1日0.6~0.9mgあれば足りるので、十二分にありますね。

食品成分さくらえび/
素干し
さくらえび/
煮干し
さくらえび/
エネルギー312kcal273kcal89kcal
水分19.4g23.2g78.9g
たんぱく質64.9g59.1g16.6g
脂質4.0g2.5g2.0g
炭水化物0.1g0.1g0.1g
灰分11.6g15.1g3.1g
食塩相当量3.0g8.6g0.7g
ナトリウム1,200mg3,400mg270mg
カリウム1,200mg680mg310mg
カルシウム2,000mg1,500mg630mg
マグネシウム310mg260mg69mg
リン1,200mg860mg330mg
3.2mg3.0mg0.3mg
亜鉛4.9mg4.1mg1.3mg
3.34mg2.61mg0.90mg
マンガン0.23mg0.20mg0.05mg
ヨウ素110µg
セレン64µg
クロム1µg
モリブデン3µg
レチノールTrTr1µg
αーカロテンTr
βーカロテン6µg
βークリプトキサンチン0µg
βーカロテン当量‘(0)‘(0)6µg
レチノール活性当量‘(Tr)‘(Tr)2µg
ビタミンD‘(0)‘(0)0.1µg
αートコフェロール7.2mg3.4mg2.3mg
βートコフェロール000
γートコフェロール0.1mg0.1mgTr
δートコフェロール000
ビタミンK‘(0)‘(0)0
ビタミンB10.17mg0.16mg0.10mg
ビタミンB20.15mg0.11mg0.08mg
ナイアシン5.5mg3.5mg2.3mg
ナイアシン当量16.3mg13.4mg5.1mg
ビタミンB60.21mg0.05mg0.10mg
ビタミンB1211.0µg3.5µg4.5µg
葉酸230µg82µg94µg
パントテン酸1.16mg0.51mg0.29mg
ビオチン5.2µg
ビタミンC001mg
水溶性食物繊維
不溶性食物繊維
食物繊維総量
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)

さて、では桜えびはいくらぐらいするのかなと調べてみたら、貴重なものだけに高いのですね。100g買うと5000円はかかりそうです。

最初のお好み焼きに入っている「手軽な」イメージは変わってしまいました。

NOTE

桜えびが貴重なものだったとは全く知りませんでした。

伊藤明子先生の「医師がすすめる抗酸化ごま生活」という記事を書いた時に、桜えびにとてもカルシウムが多いことを初めて知りました。よかったらこちらの記事もお読み下さい。

伊藤明子先生の「医師がすすめる抗酸化ごま生活」
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