トマトがイタリアのものだと思ったら大間違い

トマトはイタリアのものだとばかり思っていたのですが、もともとの原産地はアンデスの乾燥地帯でした。トマト缶などトマト加工品はいまや中国の砂漠地帯で栽培されたものに頼っています。トマトソースでパスタを食べられるようになるまで、トマトが持ち帰られてから200年くらい時間がかかっています。トマトを始めナス科の作物には少し毒があります。

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トマトの原産地はアンデスの乾燥地帯だった

トマトがとても好きです。うま味があり、生でもおいしく、カレーにもパスタにも使っています。

1990年代半ば頃から、永田農法のトマトが有名になりました。私はニュースで見たのが初めてでしたが、びっくりしました。

ブルトーザーで岩や砂のような「肥沃」とは正反対のゴロゴロしたものを畑に持ち込み、ハウスを建てて、そこで水をギリギリまで絞りながら栽培するのです。その時に、トマトの原産地がアンデスの乾燥地帯だと初めて知りました。

水分が足りないので、トマトの葉にはうぶ毛が生えてきます。温度差で空気中の水分が結露する時に、その水分を最大限に取り込もうとすると解説されていました。すごいなと思ったものです。

そういえば、ほぼ日の糸井さんも、昔、永田農法のことを取り上げていました。

ほぼ日刊イトイ新聞 - だれでもつくれる永田野菜
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加工トマトは今や中国の砂漠地帯で栽培されたトマトに頼っている

その後、確か、神保町を歩いている時に書泉グランデに派手なディスプレーがあり、思わず買って読みました。トマト缶をいつも使っていたからです。

読んでみると、この出版社の売り方は少し大げさすぎると思いましたが、中国が濃縮トマト出荷量で世界一になっていたことは、もちろん知らず、心の底から驚きました。

本を読んで中国は濃縮トマト出荷量が世界一という記事を書きました。

中国は濃縮トマト出荷量が世界一
中国は1990年代初めから新疆ウイグル自治区で濃縮トマトを製造し始めましたが、その後わずか20年で、濃縮トマト輸出量が世界第一位になりました。 これは、この地区で生産される濃縮トマトのコストパフォーマンスのよさから、イタリア企業が工場...

中国でトマト出荷量が世界一といっても、中国全土でトマトが栽培されているわけでなく、新疆ウイグル自治区という砂漠が多くある地域なのです。それで、またトマトの原産地のことを思い出しました。

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トマトが持ち帰られてからトマトソースでパスタを食べられるようになるまで200年近くかかっている

ずっと、トマトといえばイタリアが本場だと思っていました。トマト缶の原産国はイタリアとかスペインだったからです。トマトソースもイタリアでよく使われています。

トマトが最初にスペインに持ち込まれたのは、大航海時代。16世紀のことです。当初は観賞用の植物でした。

日本人にとってナポリは、ケチャップ味のスパゲティ「ナポリタン」から連想される街ですが、当時はスペイン支配下にあったため、トマトが入って来るのが早かったそうです。

しかし、トマトソースが登場するのは、17世紀末です。さらにトマトソースとパスタが結び付くのは、18世紀後半なので、トマトが入って来てから200年近い時間がかかっています。ずいぶんかかるものです。

トマトソースでパスタを食べるようになったのはいつ?という記事に詳しく書きました。

トマトソースでパスタを食べるようになったのはいつ?
パスタといえばトマトソース。しかし、トマトの原産地はアンデスでした。16世紀にナポリにトマトが入ってきてからトマトソースができるまで100年。パスタと一緒に食べられるようになるまでにその後数十年かかっています。結構時間がかかっていました。 ...
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トマトケチャップはアメリカ生まれ

ところで、ナポリタンを作るときには、ケチャップが欠かせません。ケチャップはトマトソースから派生してできたのだとばかり思っていました。

ところが、これがまた全然違うのですね。

17世紀後半のイギリスで作られた、「アジア」テイストの不思議なソースがルーツなんだとか。魚が入っていたので、うま味が強かっただろうなと思います。

トマトが使われるようになったのは、イギリスからケチャップを輸入していたアメリカでのことです。

世界最大のケチャップメーカーであるハインツがトマトケチャップの販売を始めたのが1876年とありました。

このあたりのことは、ケチャップの歴史はキノコからトマトへに詳しく書きました。

ケチャップの歴史はキノコからトマトへ
たまに食べたくなるナポリタン。しかし、使われているケチャップは、17世紀後半にイギリスでキノコや魚介類から作られたソースでした。アメリカにも輸出されていましたが、19世紀初めにトマトから作られるようになり、ハインツが世界に輸出する大メーカー...
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青さが残るトマトを食べてそのおいしさに驚いた

トマトは少し塩をふるとうま味が強くなって、夏にビールを飲むときにあるとシアワセを感じます。赤く熟したものが最上であると固く信じていたのですが、あるとき、ビール好きの友人と居酒屋に行って冷やしトマトを頼むと、かなり青いトマトが出てきました。

一瞬、ムッとして、この店はお客をなめているのかと思いました。しかし、一切れ食べてみると、これがうまい。

それから八百屋に行くと、まだ青い部分が残ったトマトがあると必ず買うようになりました。やや酸味が強く、うま味が濃く感じられます。

もちろん、個体差はかなりあり、水をたくさんやっていたらしい(?)トマトは味が薄くなります。

おいしいトマトは、重くて身がつまっているものであることは間違いありません。栄養成分で特別多く特徴になるものはありませんでしたが、おいしいのが一番です。おいしいトマトの見分け方と栄養成分についてを読んでみて下さい。

おいしいトマトの見分け方と栄養成分について
この記事では、トマトの旬、トマトの選び方とトマトの栄養成分、保存方法について書きます。 トマトは赤くて少しだけ柔らかくなっているのがうまいと思っていました。いつも市場のようなところに行って買っていますが、たまたま色があまり乗っていなく...
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トマトを始めナス科の植物には毒がある

上で、トマトがスペインに持ち込まれてからパスタをトマトソースで食べるまで、200年近い時間がかかったと書きましたが、その理由の一つが、トマトが毒草に似ていたからなのです。

じゃがいもの芽に毒があるのはよく知られています。じゃがいもは、ナス、トマト、ピーマンと同じナス科の植物ですが、どうやら、ナス科の植物自体には、少しずつ毒が含まれていて、関節リウマチ、関節炎によくないといわれているようです。

ナス科の野菜は関節リウマチ、関節炎によくない?
ナス科の野菜、ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなどには、グリコアルカロイドと呼ばれるステロイドアルカロイド配糖体が有毒物質として含まれていて、大量に摂ると中毒症状を起こします。しかし、普通に食べていても、関節リウマチや関節炎によくない・・...
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