健康維持のために水を飲もう

寝る前にコップ一杯の水を飲み、目が覚めたらまた水を飲む。ある程度以上の年齢の方は習慣にしたいことです。気をつけて1日2リットルくらい水を飲むとよいそうです。何しろ人のからだは60%が水です。

水

新版・水で血液サラサラを読みました。

実は「水を飲む」ことについて書かれている本を探すのに苦労しました。私が20代の頃だったか、水飲み健康法なるものがあったように記憶しています。

その頃は、今のようにどこの自動販売機にも水のペットボトルが入っているような時代ではありません。水といえば水道水です。

今や、ガソリンよりも高い値段で水を買う時代になったのに、意外と水を飲むことに興味が持たれていないのだなと思いました。

スポンサーリンク
レクタングル大

水を飲むと血栓の病気に有効

若い頃なら血栓の話を聞いても何とも思わなかったのですが、年齢が上がってくると気にしなければいけません。

小田原雅人先生(当時:東京医科大学内科学第三講座主任教授)のインタビューではこんなことが書かれていました。

日常生活で水の補給を考える場合、血栓系の病気に関してはとても有効です。十分水を摂るというのが大事なんですね。

基本的には腎機能が正常であれば、飲んだ分だけ尿となって排出されます。飲み過ぎを心配する人がいますが、苦しくってイヤイヤ飲むのでなければ体が要求しているわけで心配要りません。

夏場の激しい運動後の場合、多く水を摂り過ぎると低ナトリウム異常を起こすことがありますが、これは特殊な例と思っていいでしょう。

普通に水を飲む場合には、ある程度飲んだ方がいいですね。もちろん、メタボリックシンドローム予防にも水は欠かせませんから。

腎機能が正常であれば飲み過ぎの心配はないそうです。

寝る前と夜中に目が覚めたときに飲む

寝る前に水を飲むのは習慣にしないとなかなかむずかしいと思います。忘れそうで。

どんな時期に脳梗塞や心筋梗塞になるのかというと、大体明け方から午前中というのが多いですね。

理由のひとつは、早朝にかけて血圧が上がったり、ホルモンが活発になったりすることが関係していることもあります。

また寝た後に相当な量が発汗されるのですが、それによって脱水になる。そのため血液が濃くなって、血管が詰まるということもあります。

ですから夜、寝る前に水を十分に摂る。もし夜中に起きるようなことがあれば、水を補給された方がいいと思います。

明け方目が覚めた時は、トイレにいったついでに水を飲むようにしています。寝ている間は脱水するから、水を飲む。特に飲酒後は必要なことだと思います。

痛み止めの薬を飲んでいる人は水を多めに飲む

西式健康法でよく知られた故・甲田光雄先生のインタビューも載せられていました。頭痛持ちで痛み止めをよく飲む方は水を飲むようにしてください。

痛み止めの薬には、血栓ができるのを防ぐプロスタグランジンの働きを抑える作用があるから、血液が固まりやすくなるんですわ。

それに、薬は体にとって毒になるものだから、早く分解するためにも水を多めに飲むことが大事なんですな。

帝銀毒物事件のときもすぐに水を飲んだ人は死を免れている。だから毒物(化学物質など)が体に入ったら、まずは水を飲むことです。

できれば1日2リットル、胃が丈夫な人なら3リットルの水を飲んだ方がいい。

水がたくさん飲めるようになると便通がよくなる。すると体が冷えにくくなって病気しなくなるんですわ。

3リットル飲めるかどうか分かりませんが、多く飲んだ方がよいということです。

食事中は水を飲まない

食事中に水を飲まないようにしなさいとは、子供の頃から何度か聞かされたことがあります。

まず、食事中は水を飲まないということね。これは、胃液を濃い状態に保つために非常に大事です。

それから、どんな飲み方をするにしても塩分は必要量をしっかりと摂ること。特に汗をかいた後は30分以内に塩分を摂る。

胃液というのは塩酸ですわな。塩酸というのは食塩が材料になっとる。だから塩分が足りないと胃液が薄まってしまうんですわ。

胃液が薄いと胃の働きも弱くなって、菌が入っても死なない。Oー157とか腸炎ビブリオとか、食中毒にかかりやすくなるんですな。

塩分を減らすと水もたくさん飲めなくなる。減塩、減塩と言っとるのが夏バテの原因につながっとるんですわ。

朝、コップ一杯の水を飲む

朝起きてまず水を飲む。これは簡単にできそうです。朝起きると口の中がネバついて気分がよくないからです。まず、口をすすいで、水を一杯飲む。

前に寝る前に水を飲む話を書きましたが、目が覚めたらまた水を飲む。

青野治朗先生(目黒みどりクリニック院長)のインタビューです。

まず、朝、コップ一杯の水を飲むことで、脳梗塞の予防になりますね。脳梗塞は、朝起きて数時間内に発生するケースが非常に多い。

それは寝ている間に汗をかくなどして水分が奪われ、血液が濃縮された状態になっているからなんです。

通常の生活をしている人なら、1日の中で、最も血液が濃くなっているのが朝ですから。

結石の対策になる

結石はとても痛いそうです。尿が濃くなると石ができやすいので、特に運動中などは水の補給が欠かせません。

真夏に運動して汗を大量にかくと、尿がとても濃くなります。

水が治療に威力を発揮する疾患のひとつに、尿路結石があります。

結石は、カルシウム、マグネシウムなどがうまく吸収されず尿での残量が多くなったり、尿酸が増えるとそれが結晶化して腎臓で結石となるんです。

結石ができた場所によって、腎杯結石、腎盂結石、膀胱結石、尿道結石などがありますが、尿管や膀胱につまると激しい痛みを起こし、尿はにごり血尿となるケースも多い。

カルシウムやマグネシウムの代謝がうまくいかないのは、食事のバランスが悪いからと考えるのが適切。

そこで治療法としては、バランスのいい食事を心がけることが一番です。

尿が濃くなると、結石ができやすくなるのもわかっています。そこで、水分をたっぷり摂ることで、濃くなった尿の排泄を促進させます。

血液同様、濃い体内液は水で薄めるという理論で、これはわかりやすいんじゃないでしょうか。

さらに、この場合、水にはもうひとつ働きがありまして、石を体外に排出する役割も担うんですよ。

水を多く飲んで尿量を増やすことで、石が尿とともに流れ出る働きをさせるわけです。

川の水量が増せば石ころは下流に流れるのと同じ発想でして、結石がある場合は理屈抜きに水を飲むことを指導します。

真水(まみず)を飲むのが基本

久保田一雄先生(群馬温泉医学研究所長)のインタビューです。

飲み過ぎるとよくないのはスポーツ飲料です。糖分・塩分が含まれているため、特に中高年以上の人がわざわざ過剰に摂る必要はありません。

ビールもまた利尿作用があるので、水分の補給にはなりません。最も適しているのはただの水です。

衛生的であればどんな水でもかまいません。水は飲み過ぎて悪いということはありませんので、多めに摂るようにしてほしいと思います。

スポーツドリンクは、とても体によいイメージで登場しましたが、砂糖や果糖が入っています。果糖は果物の糖でイメージはよいのですが、とり過ぎると体によくないです。

果糖がよくない理由を調べてみたに詳しく書きました。

この記事では、砂糖(ショ糖)を食べるとコレステロールが上がりやすくなること。それは、果糖が原因になっていること。さらに、果糖がからだの中でブ...

私は自転車が趣味なので、毎日のように乗っています。いつもボトルに入れるのは水です。

最初の頃は、スポーツドリンクを入れていたのですが、長い距離を走る時に糖分が入ったものを飲むと空腹感が強くなることが分かってきて、それ以来、水しか飲みません。

ビールは、好きでよく飲みます。飲んでいる間はトイレによく行きますが、その後は水をよく飲んで寝ないと脱水状態になります。つい、忘れて水を飲まないで寝ると、翌朝おしっこの量がすごく減ってよくないなと思います。

水と洋食の関係

続まちがい栄養学にはこんなことが書かれていました。

西欧の地質は石灰岩が多く、一般にアルカリ土壌(どじょう)で、この地質からわく水はカルシウムの多い硬水が普通で、それゆえ、西欧人は肉や卵や酪農品などの酸性食品が多くとられても、日常朝から晩まで調理に使う水や飲み水がアルカリ性だから、これでカバーされて栄養上、ことなきを得ているわけである。

ところが日本は名うての火山国で、食物の生産される田畑は火山灰の沖積層(ちゅうせきそう)、洪積層(こうせきそう)である。

従って日本人の朝晩に飲む水、調理に使う水は酸性が多い。それを近来、日常の食事が洋風化して西欧風食事に傾き、酸性食品の動物性蛋白質が多くなるので、酸性過剰で体調がくずれてきている。

ご参考まで。

まとめ

食器を洗うと、水でよく流すときれいになることが分かります。たいていのものは水で洗うときれいになります。あまりにも当たり前のことなので、普段、意識することがありません。

しかし、この仕組みは体の中でも通用します。人のからだは60%が水だといわれています。水を飲んでおしっこで出す仕組みがあるのですから、いつもきれいな水を飲むようにするとからだによいだろうなと思います。

お茶やコーヒーなど利尿作用があるものは、完全に水代わりにはならないと思います。では、利尿作用がないものなら水代わりになるのかどうか、これはこの本ではわかりませんでした。

基本は、水をよく飲むことだと考えておくとよいと思います。

特に、ある程度の年齢を超えた方には必要で大切なことです。水を飲みましょう。

スポンサーリンク
レクタングル大