生命力を強くしたい

ヨガを続けていると生命力が強くなると聞きます。私は50代後半ですが、生命力を強くしたいという気持ちを持っています。

私は運動神経も身体的な強さも人並みくらいかなと思っていたのですが・・・。

ある時に、根本的に生命力が足りないんじゃないかと思ったことがあります。20代の一時、友人と毎日のようにボルダリングをしていました。

ボルダリングをしていると、かなり頑張らないと岩に張りつけないとか、立てない時があるのですが、そこで自分がジタバタ粘れないことを発見しました。

ちなみに、その頃一緒にボルダリングしていた友人は2人いました。

1人は、やせていて身長が180センチ以上ありましたが、100回腕相撲したら100回勝てるような非力な人でした。運動神経はそれほどよくなくて、キャッチボールでも何でもたいていのことは私の方がうまくできました。

しかし、岩に張り付く能力はまったくかなわなかった。

もう1人も、一般的な運動能力は低かったのです。走るのでもキャッチボールでも。しかし、彼もボルダリングの時に粘れるのです。身長は低い方で、160センチくらいしかありませんでした。ボルダリングは、本来身長が高く、体重が軽い方がいろいろなところに手が届いて有利です。

ああ、2人に比べて私は根本的なところで何かが欠けているんだろうなと思いました。

ボルダリングしていると、最初のホールドをつかんだ指の感触で、登れそうか落ちそうか分かります。何手か進むと、どんどん指やつま先が疲労するので、集中力が落ちてきて、小さい足場に立っている足が震えてきたり、指に力が入らなくなってきます。

その時に我慢して先に進めるかどうかは、生命力の強さみたいなことによるのではないかと思いました。

これは、練習するとピアノが弾けるようになるとか、バットでボールを打つのがうまくなるとか、字が上手になるとか、一般に「上達」するといわれていることと、関係はありますが、少し違うように思います。

一瞬のエネルギーがかなり必要で、何度も同じことを繰り返して技術を磨くことと違います。もちろん、繰り返しによってかなりカバーできます。指も苦痛に鍛えられ慣れるからです。

しかし、一瞬、決意して、その勢いで物事をこなしたいと思いました。

このときの記憶はきちんと残っていて、50代の後半になってもヨガで体と心をコントロールして生命力を上げたいと思っています。

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