ニラの栄養成分は、β-カロテンが多いね

ニラは元気が出る野菜。ニラの旬と選び方。どんな栄養成分があるのか。ニラの効果。意外にも生で食べるレシピ。保存方法を調べました。

にら

ニラといえばレバニラ炒め。ニラはにおいがあるので、炒め物に使います。しかし、毎日使う油を減らそうと思うようになって、野菜炒めを作らなくなりました。

餃子を作るときには入れますが、他にどんなおいしそうな食べ方があるかな?

ニラの旬と選び方

ニラは1年中八百屋さんにあります。レバニラ炒めが人気メニューだからでしょうか。旬は11月から3月だそうです。レバニラ炒めは、きっと夏によく売れるメニューです。

よいニラは、葉に厚みと幅があり、葉先までピンとしているもの。茎の元が太くてしっかりしたものを選びます。

教えてもらわなくてもこれは感覚で分かりますね。

ニラの栄養成分

ニラはなかなかすぐれものです。βカロテンがこんなに多いとは知りませんでした。カリウムも多く、カルシウム、ビタミンE、葉酸、ビタミンCもそれほど多くはないですがあります。

100gあたり栄養成分
にら葉生
カロリー21kcal
水分92.6g
たんぱく質1.7g
脂質0.3g
炭水化物4.0g
カリウム510mg
カルシウム48mg
マグネシウム18mg
リン31mg
0.7mg
亜鉛0.3mg
βカロテン3500μg
レチノール活性当量290μg
ビタミンD0
α-トコフェロール2.5mg
ビタミンB10.06mg
ビタミンB20.13mg
葉酸100μg
ビタミンC19mg
食物繊維総量2.7g
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用

アリシン

ニラのにおいは、アリシンです。ニンニクのにおい成分と同じです。北海道にはギョウジャニンニクが自生していますが、同じ仲間でしょう。ニンニクについてはすでに記事を書いています。

にんにくはビタミンB1を含む食品と一緒に
味噌ラーメンを食べに行って、「おれくさいのだめなんで」といってにんにくを入れない人を見ると、いい年をして大人げないですが「けっ!」と思います。私は子供のころから味噌ラーメンを食べてきたので、にんにくを入れるのは当たり前なのです。 この記事...

アリシンはビタミンB1の吸収率をアップして、糖の代謝を促進してエネルギーをたくさんつくります。その他、抗菌作用や抗酸化作用などあります。

ニラの効果

薬剤師であり、あん摩指圧マッサージ師でもある橋本紀代子先生の食べものはくすりにはこのように書かれていました。

食べものはくすり
野菜やくだものについて、昔の本草書に出ているような効果を解説してくれる「食べものはくすり」をご紹介します。 食べものはくすりは、大手出版社ではなく、本の泉社という文京区の出版社から発行された本です。しかし、使っている紙も含めて手間がか...

スタミナ野菜

ニラは体を温める野菜です。ですから、冷え症や子どもの夜尿症、寝汗などに適しています。ビタミンA、B1、B2、Cなども含み、カリウム、カルシウム、鉄分も豊富です。

硫化アリルは消化酵素の分泌をうながし、ビタミンB1の吸収をを高めます。疲労回復やイライラにも役立ちます。カゼの初期に用いればカゼの回復を早めます。

強精剤として

ニラのタネは、ニラよりも強精効果が高く、インポテンツや遺精などに有効です。タネをかじって飲んだり、タネ入りのおかゆを食べたりします。

ニラの別名は陽起草。生殖能力を高め、下腹部に力をつけ、老化を防ぐ働きがあります。

また、ニラには血液をきれいにし、血の滞りをなくし、貧血を予防する働きもあります。鼻血や血尿には止血の作用も認められます。

胃腸薬として

ニラを食べると、消化酵素の分泌がよくなり、消化が促進されて、胃のもたれにも有効です。

胃腸が冷えて痛むときや下痢をするときには、ニラ入りのおかゆや雑炊を食べます。

ジュース療法でもニラは冷え症や胃腸病に効き、「タマネギ、ニンニク汁より、おだやか」なくすりとされています。

一回量は一〇~二〇ミリリットルくらい。水で薄め、ハチミツなどを加えると比較的飲みやすくなります。

ニラには食物繊維が多く、腸の掃除をし、便通をよくする働きもあります。

また、自分で採れる薬になる植物図鑑にはこんなことが書かれていました。

自分で採れる薬になる植物図鑑
野菜の民間療法的な効果を調べるために自分で採れる薬になる植物図鑑を読みました。調べることはできましたが、野草が好きな人のための本だと思います。 この本には薬になる植物243種、薬になる野菜・ハーブ34種、毒草22種が収められています。...

花が終わった9月ごろ、自然落下する前に種子を採取する。これを天日干ししたものを韮子(きゅうし)という。

葉は食用として必要時に刈り取って用いる。繁殖力が強く、通年収穫できる。葉を陰干ししたものを韮白(きゅうはく)とよんでいる。

下痢や頻尿には、乾燥種子5~10gを500mlの水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用する。

葉には、ニンニクと同じイオウを含む含硫精油類の硫化アリル(ジアリルスルフィド)という成分が含まれ、これが体を温めると同時に血液の循環を促すので、滋養、強壮に、また冷え症にも効果がある。

乾燥させた葉1日量5~10gを煎じて服用するか、生で調理に用いる。たむしなどには生の葉をすりつぶして汁を患部につける。

ニラのおひたしと生サラダ

レバニラは定番のレシピ。ニラを味噌汁に入れるのも子どもの頃食べていました。それ以外にどんな食べ方があるのでしょう。

ニラのおひたしは食べたことがありません。

ニラのまぁるいお浸し by 佳林檎
ニラの甘みとマヨ醤油が絡み合う(●´ω`●)

マヨネーズを使うのは反則かもしれませんが、興味があります。ニラのサラダもありました。

生にらサラダ~ビールのおともにも by 703chan
案外生でも食べれるものですね!気軽に作れそうです。

このように調べて教えてもらうとチャレンジする気になります。ネギの仲間だと思って使うのです。ネギは普通に生で食べます。ニラはにおいがありますが、アクが強いわけではありません。

ニラの保存方法

湿らせた新聞紙に包んでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ入れてください。立てて保存すると長持ちします。

まとめ

ニラを生で食べるなんて本には出て来ません。しかし、よく考えてみればアクが少なければ、においが強くてもネギやニンニクと同じです。生で食べることは可能です。

ネットのよいところは、個人の経験談を読ませていただけるところです。ニラは食べた方がよい野菜ですが、クックパッドを読んでもあまりバリエーションが広くなっていません。

においが強いから使いにくいのかもしれません。ひょっとするとあまりにレバニラ炒めがおいしすぎるのかもしれませんけれども。たまに食べるとそう思います。

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