にんにくはビタミンB1を含む食品と一緒に

味噌ラーメンを食べに行って、「おれくさいのだめなんで」といってにんにくを入れない人を見ると、いい年をして大人げないですが「けっ!」と思います。私は子供のころから味噌ラーメンを食べてきたので、にんにくを入れるのは当たり前なのです。

この記事では、現在のようにサプリメントや健康食品がこれほどあふれるようになる前から、ずーっと健康食品兼強壮食品だったにんにくについて書きましょう。

にんにく

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にんにくの生産地

これは知っておきたかったことです。中国産がたくさん入って来ていますが、私は国産をいつも買います。値段が高いので、安く売っているところを探しています。

ウイキペディアでにんにくの記事を読むと、国産のにんにく生産のうち、なんと80%を青森県産が占めていて、その中でも十和田市が最も多く生産していることが分かりました。その次は、香川県だそうです。

にんにくの栄養成分

にんにくの栄養成分を見ると、特徴はカリウムが多いくらいです。食物繊維総量は6.2gと多いですが、にんにくを100g一度に食べる人はいないので、あまり意味はありません。

100gあたりの栄養成分
出典
にんにくりん茎生
カロリー 136kcal
水分 63.9g
たんぱく質 6.4g
脂質 0.9g
炭水化物 27.5g
カリウム 510mg
カルシウム 14mg
マグネシウム 24mg
リン 160mg
0.8mg
亜鉛 0.8mg
βカロテン 2μg
レチノール活性当量 Tr
ビタミンD 0
α-トコフェロール 0.5mg
ビタミンB1 0.19mg
ビタミンB2 0.07mg
ビタミンC 12mg
食物繊維総量 6.2g

アリシン

にんにくの代表的成分は、アリシンです。にんにくのにおい成分です。アリシンは刻んだり加熱されたりすることで、できてきます。

刻んだりすりおろすことでより活発にできて、さらにしばらく空気にさらして置いておくと、より一層効果的になります。

にんにくの効果

疲労回復と強壮の仕組み

にんにくの一番の効果は、疲労回復と強壮効果だと思います。しかし、本を読んでもいまいち分かりにくい。ウイキペディアで調べながら順番に記事を読んでいくと、その仕組みが分かってきました。

にんにくのアリシンビタミンB1が作用すると疲労回復と強壮効果が期待できるのです。

ビタミンB1は糖の代謝と分岐脂肪酸の代謝に用いられ、不足すると脚気や神経炎などの症状がでます。

分岐脂肪酸とは、例えば直線的な直鎖脂肪酸の吉草酸に対して、水素の代わりにメチル基と結合する炭素をもつイソ吉草酸のような脂肪酸のことをいいます。ここでは特に重要ではありませんのでスルーしてください。脂肪酸は、糖のように細胞のエネルギーになります。

にんにくのアリシンはビタミンB1と作用して、アリチアミンという物質ができます。アリチアミンは、体内でビタミンB1にもどります。

アリチアミンは腸管からの吸収がきわめてよく、血中でのビタミンB1濃度の上昇が顕著で長時間つづく特徴があります。

この意味は、糖と脂肪酸を燃料にして長時間エネルギーを作ることができるということなのです。疲労困憊した体にエネルギーを長時間補充してくれるのですから、疲労回復を助けてくれるのです。

ビタミンB1は、豚肉や豆類、ウナギに多く含まれています。

鼻血を止める

薬剤師であり、あん摩指圧マッサージ師でもある橋本紀代子先生のたべものはくすりからです。

下痢のときはニンニクをつぶして足の裏にはったり、へそにはったりします。

鼻血には、つぶして足の裏にはります。中国の古い薬物書には「ある婦人が、一昼夜鼻血が止まらず、さまざまの治療も奏功しなかったとき、ニンニクを足の裏にはったところ即時に血が止まった。真に奇方である」。

さらに「左の鼻の出血には左の足の底に、右の鼻の出血には右の足の底に」とまで書いてあります。

また、自分で採れる薬になる植物図鑑にはこんなことが書かれていました。

5~6月に鱗茎を掘り採り、陰干しにする。風通しのよいところにつるしておけば長期保存が可能。

適量を生食すると、冷え症、健胃、便秘に、また動脈硬化やがんの予防にもよいとされる。

疲労回復効果も高い。刺激が強いので多食すると逆に胃腸を害する。生なら1日1片、加熱したものも2~3片を目安にする。

粗く刻んだニンニク250g、砂糖250gをホワイトリカー1.8Lに3ヶ月漬けてニンニク酒をつくり、就寝前に盃半量をお湯で割って飲むと、冷え症、便秘や不眠、滋養強壮に効果的とされる。

たむしや水虫には生のしぼり汁を患部に塗布するとよい。

体を温め、生活習慣病を予防

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな効果が書かれていました。

体を温める作用が強いにんにく。冷え性を改善し、風邪による寒気を鎮めて熱を下げます。

また、胃腸を丈夫にして下痢を止めたり、食欲を高める効果も。さらに解毒作用もあり、おできの手当てや虫下しなどにも用いられます。

食べ過ぎに注意

食べ過ぎると貧血になる可能性があるそうです。たべものはくすりからです。

昭和のはじめごろ、結核患者の中にひどい貧血になる人たちがいて、問題になったことがあります。

これは毎日ニンニクを強壮剤として食べていたためで、それをやめたら貧血は回復したそうです。

漢方の古い薬物書にも「多く食すれば人の面をして色なからしむ」と書かれ、貧血になることが分かっていました。

特に生のニンニクは作用が強力です。食べ過ぎると、腸の働きが逆に悪くなることがあります。さらに、乳酸菌やビタミンをつくる有用な腸内細菌まで抑えられます。

常用するときの一日量は、生の場合小さいもので一片くらいです。加熱すると副作用がでにくくなります。

常備したいにんにく味噌

内田悟のやさい塾 旬野菜の調理技のすべて 保存版 春夏を読んでいたら、簡単にできるにんにく味噌のつくり方が出ていました。焼き物や炒め物、みそ煮に使える変わりみそとして使えます。この本はとてもよい本で勉強になります。

材料

  • みそ・・・200g
  • にんにくみじん切り・・・大さじ2
  • 酒・・・大さじ3
    その他好みで砂糖、みりんなど

つくり方

  1. 鍋にみそ、酒大さじ1を入れ、木べらで練るように弱火でゆっくり焼きつける。
  2. 酒大さじ2を加え、煮詰まってみその香りが立ったら、にんにくを加える。
  3. さらに練り、にんにくの香りが立ってきたらほぼでき上がり。砂糖やみりんで好みの味に仕上げる。
  4. 仕上げ直前、水少々を鍋肌から回し入れ、くっついたみそをこそげ落とす。

保存びんで冷蔵保存。1ヶ月をめどに使い切る。

簡単にできていいですねえ。こういうのを常備しておきたい。

にんにくの保存方法

たまねぎと同じようにネットなどに入れて、風通しのよいところに吊しておきます。かなり長く数ヶ月持ちます。使うときに必要な分だけ割ってとればよいです。

まとめ

1990年頃のバブル以降、イタリアンレストランがたくさんできて、お店の前を通るとオリーブオイルに香りづけをしているのか、にんにくのにおいがしてなんだかとてもお腹がすいてきます。

低い温度の油で、じっくり香りを出すのがおいしくするこつだそうです。

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