アスパラガスの栄養成分の特徴はアスパラギン酸

アスパラガスは、元気のもと、アミノ酸のアスパラギン酸を含んで、利尿作用もあります。アスパラガスの選び方、アスパラガスの栄養成分、アスパラガスの効果や保存方法についてお知らせします。

アスパラガス

アスパラガスは、ゆでたものがサラダについてきたりします。昔は缶入りの白いアスパラガスの方がポピュラーだったように思いますが、記憶ちがいかな。

アスパラガスの白と緑

鮮やかな緑色で栄養価の高いグリーンアスパラガスと、柔らかい軟白栽培されたホワイトアスパラガスがあります。

私は多分缶詰のホワイトアスパラガスを食べたのが最初の頃だったので、筋っぽいグリーンアスパラガスを炒めたものを食べた時に、なんだこれはと思った記憶があります。

軟白栽培とは、土をかけていって日に当てないようにするのです。その他、紫色のアスパラガスもあるようです。私は見たことがありません。

アスパラガスの選び方

鮮やかな緑色で、全体に張りがあり、穂先がふっくらしているものを選びます。根元にしわが寄っているものは、鮮度が落ちている証拠。

旬は5~6月

内田悟のやさい塾 旬野菜の調理技のすべて 保存版 春夏(KADOKAWA/メディアファクトリー 2012には目利きどころとしてこのように書かれていました。ご参考まで。

  1. 穂先がふっくら。淡い緑色をしている。
  2. はかまの形がほぼ正三角形で、均一に並んでおり、縦筋が目立たない。
  3. 切り口が丸い。導管(点々と見えるところ)が目立ち始めると名残に入ったサイン。

出始めは皮も薄くやわらかいですが、走りを過ぎたら徐々に皮が張ってきます。穂先から3番目のはかまから下が筋張りかたくなるので、ここを境に切って、下の部分は、ピーラーで皮をむいて使うとよいそうですよ。

アスパラガスの旬は5月~6月です。

アスパラガスの栄養成分

栄養成分としては、カリウムとβ-カロテンがやや多く、葉酸も多いですね。β-カロテンはビタミンAの前駆物質です。ビタミンAの効力は、レチノール活性当量で表されます。

100gあたりの栄養成分
アスパラガス若茎生
カロリー22kcal
水分92.6g
たんぱく質2.6g
脂質0.2g
炭水化物3.9g
カリウム270mg
カルシウム19mg
マグネシウム9mg
リン60mg
0.7mg
亜鉛0.5mg
0.1mg
βカロテン380μg
レチノール活性当量31μg
ビタミンD0
α-トコフェロール1.5mg
ビタミンB10.14mg
ビタミンB20.15mg
葉酸190μg
ビタミンC15mg
食物繊維総量1.8g
アスパラギン酸430mg
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用

アスパラギン酸

アミノ酸の一種で「アスパラギン」という名称は、アスパラガスから発見されたためにつけられたものです。

エネルギー代謝にかかわるため、疲労に対する抵抗力を高めたり、スタミナを増強するのに役立ちます。

体には有毒なアンモニアの排泄をうながすことで、中枢神経を守る働きもあります。うま味成分の一つでもあります。

アスパラガスの効果効能

薬剤師であり、あん摩指圧マッサージ師でもある橋本紀代子先生の食べものはくすりにはこのように書かれていました。

食べものはくすり
野菜やくだものについて、昔の本草書に出ているような効果を解説してくれる「食べものはくすり」をご紹介します。 食べものはくすりは、大手出版社ではなく、本の泉社という文京区の出版社から発行された本です。しかし、使っている紙も含めて手間がか...

元気を出す

アスパラガスにはアスパラギンとアスパラギン酸が含まれています。アスパラギンは体の中でアスパラギン酸に変化します。アスパラギン酸は新陳代謝を促進し、たんぱく質の合成を高めます。(中略)穂先には精力を強める働きもあります。

利尿作用

アスパラガスには尿の出をよくし、むくみをなくしたり、血圧を下げたりする働きもあります。また血をきれいに掃除する働きもあり、これが神経痛やリウマチなどの予防につながります。

食物繊維は便通をととのえ、腸の中の掃除をし、コレステロールが血中に入り込まないようにします。(中略)

穂先には、微量元素の亜鉛が含まれます。味覚障害の防止に役立ちます。

また、自分で採れる薬になる植物図鑑にはこんなことが書かれていました。アスパラガスは多年草で高さ1.5m程度になります。

自分で採れる薬になる植物図鑑
野菜の民間療法的な効果を調べるために自分で採れる薬になる植物図鑑を読みました。調べることはできましたが、野草が好きな人のための本だと思います。 この本には薬になる植物243種、薬になる野菜・ハーブ34種、毒草22種が収められています。...

2~3月に、2~3年生の根茎を掘り採り、水洗い後ゆでてから日干しにする。これを石刁柏(せきちょうはく)という。若い茎は5~6月ごろに採取する。

根茎には利尿作用があり、腎機能の低下や膀胱炎には、水1Lに乾燥させた根茎25~50gを煮出して1日コップ2杯飲む。

また、咳、たんにも、1日量10gを煎用する。食用にするのは若い茎で、アミノ酸の一種のアスパラギンを含み、新陳代謝を促すので、疲労回復に効き目がある。

穂先に含まれるルチンには、血管を丈夫にし動脈硬化を防止する作用がある。ゆでるより、網焼きなどの方が栄養分の損失が少ない。

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな効果が書かれていました。

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典
世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典は、漢方の理論に基づいて、120種類の食材の効能が解説された本です。みんな普通の食べものばかりです。

「肺」を潤す作用があり、乾いた咳を鎮めます。唾液の分泌を促進する作用もあるため、口やのどの渇きを解消する効果もあります。

尿や便の出をよくする効果も期待できます。

アスパラガスの保存方法

乾燥させないように、湿らせたペーパータオルや新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。早めに使い切ります。

まとめ

子どもの頃、緑色のアスパラガスを食べると、筋っぽいのと、穂先に特有のにおいがあって嫌いではないけれど、いつも少し気になりました。

アスパラガスは発芽直後の新芽と茎を収穫しています。本当はかなり長く伸びるのですよ。一度どこかの畑で見たことがあります。

タイトルとURLをコピーしました