たまねぎは血圧を下げる強い味方

たまねぎはいつも買い置きがあり、切らすことがありません。日持ちがして生でも炒めてもおいしく食べられます。そして高血圧対策には強力な食べものです。私の友人はたまねぎで200以上あった血圧を120までもどしました。

この記事では、たまねぎの栄養成分と血圧を下げる酢たまねぎについてもお知らせしましょう。

たまねぎ

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新たまねぎは3~5月

毎年春先になると新たまねぎがでてきます。よく乾かしていないので早く傷みますが、辛くなくてスライスしたらすぐに食べられます。

たまねぎの栄養成分

たまねぎには紫色のものもありますが、成分分析表を見ると、普通のたまねぎとほとんど変わりません。普通のたまねぎの栄養成分を載せます。紫たまねぎの紫色は、色素アントシアニンによるものです。アントシアニンは抗酸化作用をもつポリフェノールです。

Trは、痕跡量(Trace)の意味です。数字にできない量です。栄養成分としてはほとんど特徴がありません。

100gあたり栄養成分(出典
たまねぎ生
カロリー 37kcal
水分 89.7g
たんぱく質 1.0g
脂質 Tr
炭水化物 8.8g
カリウム 150mg
カルシウム 21mg
マグネシウム 9mg
リン 33mg
0.2mg
亜鉛 0.2mg
レチノール活性当量 Tr
ビタミンD 0
α-トコフェロール 0.1mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.01mg
ビタミンC 8mg
食物繊維総量 1.6g

香味成分アリシン

アリシンは硫化アリルの一種です。たまねぎを切った時に目にしみますが、この成分がアリシンです。機能性表示食品対応版 からだに効く! 野菜の新図鑑にはこのように説明されていました。

アリシンは、疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を高める働きがあるので、疲れたときには合わせてとると効果的。(中略)

アリシン自体には、血液をサラサラにする作用があり、血栓の予防に効果があるといわれています。

また、血中コレステロールを下げる働きがあるので、高血圧や動脈硬化の予防も期待できます。ただし、サラサラ効果には生で食べるのがおすすめです。

ビタミンB1が多い食品は、豚肉全般、うなぎ、鶏レバーなどです。豚肉とたまねぎの炒めものはなかなかおいしいですね。

切ったたまねぎは水にさらさないでしばらく置く

たまねぎは辛いので水にさらして食べていましたが、これではアリシンが水に溶けて流れてしまいます。

たまねぎを切ってしばらく置いておくと辛さは収まります。しかも、アリシンが増えるのです。水にさらさずしばらく置いてから使う。できれば生で。それが一番よい方法です。

ケルセチン

新・野菜の便利帖健康編には、このように書かれていました。ただし、一般的な品種では、おもに外皮(茶色い)に含まれています。

たまねぎやお茶などに多く含まれるポリフェノールの一種。すぐれた抗酸化作用があるため、老化防止に有効。

また、脂肪分解にかかわる酵素を活性化するため、肥満の予防・改善にも役立つと考えられています。

このほか、血行改善、抗アレルギー効果なども期待されています。

たまねぎの効果

自分で採れる薬になる植物図鑑にはこんなことが書かれていました。

加熱より生食すると効果的

生の方がよいだろうなというのは分かりますね。

タマネギは加熱すると甘みが出て、料理の味をまろやかにする。とくに洋風料理には欠かせない素材。

ただし、成分の硫化アリルは水溶性であり、加熱によって甘み成分に変化してしまうので、薬用として有効に摂取するなら生食がいちばんよい。

外皮もつかう

外皮は普段捨ててしまいますが、よいらしいですよ。

成分の硫化アリル(ジアリルスルフィド)は、体を温めて新陳代謝を盛んにし、血行を促す。

かぜのひき始めなど熱のあるときには、鱗茎を細かく刻んでおろしショウガを加え、しょうゆまたは味噌で調味して、熱いお湯で溶いて飲む。

寝る前に飲むと発汗を促し解熱効果がある。料理に用いて常食すれば不眠や疲労、食欲不振に効果的。

また外皮には利尿効果とともに毛細血管を丈夫にする働きがある。外皮5~10gを煎じてお茶のように飲むと高血圧や動脈硬化の予防に役立つとされる。

私はカレー作りが趣味でよく作ります。お湯を足す代わりに、むいた外皮を煮て色がついた煮汁を加えています。煮た外皮は捨ててしまいます。味が複雑になり、おいしくなります。

体を温め、生活習慣病を改善

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな効果が書かれていました。

胃腸を温めて「気」の巡りをよくし、消化を促進。辛みが体を温めて熱を発散するので、生で食べると発汗を促し、風邪のひき始めに役立ちます。

にきびを防ぐ効果も期待できるでしょう。余計な水分を排出し、「痰」を除く効果があることから、むくみや高脂血症の改善にも有効です。

血管内皮機能が改善されるとか

ハウス食品株式会社が2012年7月19日のニュースリリースで「タマネギエキス継続摂取による食後の血管内皮機能改善効果を確認 」を発表していました。

濃縮タマネギエキスと書かれているので、たまねぎを単純に食べたのとは違いがあるかもしれませんが、たまねぎに含まれるケルセチンの働きのようです。

食事に含まれる糖分により、血管内皮機能は食後一時的に低下することが分かっています。

この食後の血管内皮機能低下を抑えることができれば、効果的に血管の機能を健全に保つことができると考えられます。

今回、ポリフェノールの一種であるケルセチンを含む濃縮タマネギエキスの摂取によって、食後の血管内皮機能が改善されることを確認しました。

血管内皮細胞は動脈硬化に関係があります。

酢たまねぎがおすすめ

私の友人が酢たまねぎを毎日食べ続けて、血圧測定不能(200以上)状態から、通常の70-120くらいまで下がったことがあります。

毎日、食事のときに必ず少しずつでも食べることで意外と早く効果がでます。つくり方は簡単です。

用意するものは、空きビンもしくは容器(ガラス)とお酢とたまねぎだけです。たまねぎはみじん切りにする必要はありません。薄くスライスして30分程度そのまま置いておきます。空気にさらしてアリシンを増やすのです。

そしてビンに詰めてお酢を入れて完成。1日置けば食べられます。黒粒コショウを入れたり味の変化をつけてもよいかもしれません。はちみつを入れる人もいます。

酢たまねぎを出すときに、お酢も一緒にかけて食べてしまえば効果が増します。お酢の消費量が増えるでしょう。

うちでは、最近、お酢を一升ビンで買っています。

お酢は抗菌作用があるといわれていますが、あまり大したことがないだろうと思っていました。調べてみると、思ったよりも強い酸性を示し、抗菌力が強いことが分かりました。そんな酢を使った酢玉ねぎと酢ショウガの作り方もお知らせします。お酢の酸性はなかな

酢たまねぎを作っておくと、なかなか便利です。ポテトサラダに混ぜたり、他の野菜を切ってサラダの上にのせるとおいしく食べられます。

つくる時のコツは、空きビン(容器)を2つ用意して仕込むことです。こうすると切らさないですみます。お酢はつぎ足しをしないで毎回新しく入れた方がよいです。

これはたまねぎ+お酢の効果なので、お酢の効果についても調べました。お酢を飲むとやせたり中性脂肪が下がるのはなぜ?も読んでみてください。

お酢を飲むと、なぜ、やせて中性脂肪が下がるのか調べました。絶食すると、脂肪を肝臓で分解してエネルギー源にします。その時にできるのがアセチルCoAですが、アセチルCoAが多くなると酢酸に分解されます。酢酸はそのまま血液中に放出されて他の細胞が

中世の医学では

タマネギとニンニクの歴史 (「食」の図書館) には、こんなことが書かれていました。

中世ヨーロッパでは、古代ギリシア人が提唱した人体理論が支配的だった。体液説は、人間の体には4つの基本となる「体液」、すなわち血液、粘液、黄胆汁(おうたんじゅう)、黒胆汁(こくたんじゅう)があり、それぞれの体液の多少によって、4つの基質(多血質、粘液質、胆汁質、憂鬱質)が生じるという。

この4つの体液が適度なバランスを保っているから健康でいられるのであり、何かの理由で失ったバランスを回復するためには、特定の食品を食べたり、避けたりする必要がある。(中略)

リーキやタマネギは「熱」で「湿」な食品と考えられ、そのため、もともと体温が高く湿性の多血質の人にとっては危険な食べ物と考えられた。

この野菜を食べるとこうした傾向がさらに強まり、体がバランスを失うからだ。しかしながら、体温が低く、乾性である憂鬱質の人にとっては理想的な食べ物と考えられた。(中略)

しかし、多血質の人であっても、好物のネギ料理をあきらめるにはおよばない。補完的な食材と合わせて摂取することで、バランスを保つことができる。

また、細かく切ったりきざんだりすれば、ふたつの食材はたがいに相手の性質と中和しやすくなる。そのためスープは、体に悪い食べ物を摂ることにつきまとう危険を少なくするのにすぐれた調理法といえる。(中略)

潜在的な健康問題を緩和するための調理法は、これ以外にもあった。たとえばタマネギは、危険な「湿」を除去するために、よく油で炒めて使われた。

中世のキッチンに常備されていた香辛料は、ほとんどが「熱」で「乾」なので、タマネギ料理のバランスを整える理想的な脇役だったことだろう。

サプリメントはよく確かめて

タマネギとニンニクの歴史 (「食」の図書館) には、サプリメントについてこんなことが書かれていました。

タマネギのしぼり汁が傷の治癒や感染症との戦いを助けたり、がん細胞を死滅させたりすることには何らかの根拠があるが、これは特定の研究機関の検査においてのみ観察されたにすぎず、その結果は人間の消化器官で起こることに必ずしも適用できるものではないという見解もまた、注目に値する。

たまねぎのサプリメントがあるようですが、その実証(?)のために行われた試験管の中での実験とヒトの消化器官で起こることには差があるものです。

加工されたものを飲むより、八百屋さんで買ってきたたまねぎの方がずっと安くて新鮮でよいと思いますよ。

たまねぎの保存方法

たまねぎは湿気に弱いので、風通しのよい場所に保存しましょう。農家にうかがうと、網に入れて日の当たらない風通しのよいところにぶら下げているのを見たことがあります。

切ったものはラップで包んで冷蔵庫へ。新玉ねぎは乾燥させずに出荷されているので、いたみやすいです。早めに食べきるようにしてください。

たまねぎの刺激臭が耐えられない方は温水を使う

私は涙が流れても平気ですが、中にはどうしてもたまねぎの刺激臭が耐えられないという方もいらっしゃいます。いろいろな方法がありますが、単純で簡単な方法があります。

ザ・フード・ラボ 料理は科学だというオタク的なこだわりがある、とても面白い料理本に書かれていました。

ちょっと長いですが。お湯で45秒流す。

匂いに鼻をやられそうなほどのタマネギがあなたの家にあるとして(誰にでも起こりうることだ)、その刺激を少しでも抑える方法はあるのだろうか?

調べるために色々試してみた。10分から2時間まで4段階で冷水に浸けてみたし、冷やしてみたし、調理台に出しっぱなしにもしてみた。

薄切りにしてから冷水にさらす方法は、水のほうがタマネギ臭くなるだけで、タマネギ自体の匂いはたいして薄れなかった。

ごくごく少量のタマネギを、とんでもなく大きな容器で水にさらせば、もっと効率的に薄めることができたのかもしれない。

風に当てる方法では、匂いは穏やかになったが、タマネギが乾燥して紙のような食感になってしまった。

もっともよく効いた方法が、実はもっとも早く、もっとも簡単だった。薄切りにしてから余計な刺激性化合物を洗い流すのだ―それも温水で。

化学反応や物理的反応は温度が上がるにつれて促進されるので、温水を使えばタマネギから早く揮発性化合物が出てくる。45秒ほども洗えば、どんなに刺激臭のきついタマネギも穏やかになる。

湯を使うとタマネギがくったりしそうだが、そんなことはない。蛇口から出る湯はどんなに熱くても普通は65℃程度であり、一方、植物細胞の「糊」の役割をしている主たる炭水化物、ペクチンが壊れだすのは84℃前後である。

水道の温水でもそれなりの時間をかければやわらかくなる物質もあるが、洗い流すのに必要な45秒くらいならまったく問題はない。ということで大丈夫、あなたのタマネギは無事だ。

まとめ

たまねぎは、主役になれない野菜ですが、生でも煮ても焼いても炒めてもおいしく食べられます。主な産地は、北海道、佐賀、兵庫だそうです。

これまで1年中当たり前に買えるものだとおもっていましたが、ここ数年、連続して台風が来たり大雨が降るなどの天候不順で、端境期ができつつあります。特に昨年のように北海道が大雨に遭うと、しばらく無理矢理出荷された(?)小玉のたまねぎばかり食べる羽目になります。

血圧の高い方は、効果があるので、酢たまねぎを是非食べてみてください。

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