「意識ヨーガ」を読んだ

成瀬雅春さんの「意識ヨーガ: ポーズを使わない最終極意!」はタイトルに反して、ポーズについて意識するヒントがいくつも書かれていました。私は特に、体を左右にひねるポーズにヒントをもらいました。枕元に置いて寝る前に読み返しています。

 

読みやすいが内容が深い本

この本は、文章は平易で無駄な言葉がなく、ページ数も200ページ足らずなので、読むだけだったらすぐに読み終わります。しかし、内容の濃いこと・・・。寝る前に気になるところを読むようにしています。今、3回目です。

本のタイトルが、「意識ヨーガ: ポーズを使わない・・・」となっていますが、とても参考になったのは腰から首をひねるポーズの話でした。

私は、若い頃山小屋で働いていて、歩荷(ぼっか:荷物担ぎのことです)もやりました。最初は担げないのですが、すぐに慣れて40キロとか50キロ担いで登れるようになります。それが嬉しかったのですが、その後、腰痛持ちになりました。

腰の骨がずれているのがわかるので、毎朝ねじりのポーズを念入りにしています。もう何年もやっていますが、左右差もあり、矯正できていません。

私は継続することには問題がないのですが、しかし、その分、慣れてしまう。ラジオ体操を毎朝続けられます。動作も覚えています。でも、細部に神経が行かないという状態です。

体を左右にひねる

体を左右にひねる時、座って片足をもう一方の足の向こう側に立ててひねって行きますが、本に書かれているのは立って行います。その方が意識しやすいのです。

腰をひねる

腰をひねる時、他の場所をひねらないようにします。

両足を肩幅ぐらいにして足先から踵までを平行にします。合掌した手をお腹のところに持ってくると、指先が前方を指し示す形になります。手首をお腹に当てて固定します。尾てい骨から頭頂までの軸がズレないように注意して、腰を右にひねります。

こうすると手がガイドになっているので、顔がどこを向いているのか意識できるのです。

次に首だけをひねります。首を傾けたり倒したりしないように気をつけて左右に捻ります。首をひねるのはわかりやすい。

次から難易度が上がります。

腰と首を正確にひねる

両足を肩幅ぐらいにして、足先から踵までも平行にします。尾てい骨から頭頂までの軸がズレないように注意して、腰を右にひねります。このときに膝を曲げないように注意しましょう。45度の位置までひねって止めます。

もっとひねることができるとしても、45度で止めます。ひねり終えたところで、腰から下は動かないようにして、首を右に45度ひねります。

そこから首を戻し、戻し終わってから腰を戻します。

意識しにくい胸と肩をひねる

左右にひねるポーズで、最初、腰をひねるところは意識しやすいのですが、途中から今どのあたりをひねっているのか意識できなくなります。

胸の肩もひねっているのですが、私の場合、胸と肩をひねる頃には軸の意識は相当あやふやになっています。首までひねって背骨全体に力がかかる状態になってから、改めて背骨のどのへんにねじりがかかっているか確かめ始めたりしていました。

正面を向いたところから胸を右にひねります。コツは右胸を後ろに引いて、左胸を前に出すようにします。

そこから肩をひねります。右肩を後ろに引いて、左肩を前に出すようにします。そして、肩を戻してから胸を戻します。

胸も肩も実際は、あまりひねることができません。ひねったとしても15~20度ぐらいです。この動作中、首を連動させるのですが、これが以外に難しいのです。

いや、とっても難しいです。胸と肩が分離できません。そして、この後、腰→胸→肩→首の順番にひねる話がでてきます。

しかし、このような「ガイド」になってくれる話を読めたことはよかったです。

逆傾斜ベッド

もう一つ真似してやってみようと思ったのは、逆傾斜ベッドです。

足のほうを15度くらい上げて寝ると、血液循環や内臓の位置関係などバランス修正されるそうです。

ガンジス河源流のゴームク(標高4000メートル)で修行したときに、たまたま傾斜地にテントを張ったのです。最初は頭のほうを上にして寝ていたのですが、試しに反対に足のほうを上にして寝ました。そうすると、翌日の体調がやけによくなっているのです。別に体調が悪かったのではないのですが、明らかに元気がみなぎったのです。

ゴームクってどんなところかなと思いました。今はグーグルマップがあるので、知らない土地でも地図と画像が出てきます。

Gaumukh · W3FJ+GC8, Gangotri - Gaumukh Pedestrian Way, Kedarnath, Uttarakhand 249135 インド
★★★★★ · 聖地

NOTE

この本を読んで、意識できなければ上達できないと感じました。ペンで文字を書くとき、長年かかってできた自分のクセ字はなんなく書くことはできます。

しかし、「ていねいにきれいに文字を書いて下さい」といわれると、お手本がないと、気をつけるべきポイントや全体の形がわかりません。

漫然とポーズをすることはできるけれど、上達するには気をつけるべきポイントを自分で意識して発見していかなければいかんなと思いました。

私と似たようなことでお悩みの方には、この本は役に立つと思います。

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