風邪にビタミンCは効果があるのか調べてみた

この記事では、ビタミンCは風邪に効果があるのか、もしあるならどのくらいビタミンCを飲むと効果が得られるのか調べてみました。

ビタミンC

風邪をひいたときどのくらいビタミンCを飲むのか

まだ、毎日ビタミンCを飲むようになってから日が浅いので、風邪にビタミンCが効くのかためしたことがありません。

しかし、風邪を引いた時は果物がおいしく感じたり、酸味があるものが食べたくなります。きっとよいだろうなと思います。

風邪の引き始めに飲んでみてどんな感じになるのか、少し楽しみです。

ポーリング博士のビタミンC健康法 (平凡社ライブラリー)では、このように書かれています。

ポーリング博士のビタミンC健康法
ポーリング博士のビタミンC健康法は、お気楽なタイトルとは反対に大真面目に読まないとなかなか理解できない内容の深い本でした。古本屋でもあまり見かけないので図書館で探すとよいでしょう。

1~2グラムを1時間ごとに

カゼをひいた最初の徴候を感じたら、ただちにビタミンCの摂取量を治療レベルまで増さなければならない。

私自身の経験からすると、一日中、一、二グラムのビタミンCを一時間ごとにとるのがよい。

カゼの症状はふつう、すぐに抑えられる。さらに何日間か、ビタミンCを治療レベル量とりつづければ、カゼはなおってしまう。

この方法で不快なことがあるとすれば、最初の二、三日、下痢をすることがあるくらいである。

眠ったら飲めませんから、起きている時間が17時間あるとして、17~34グラム飲むのですか・・・。

ビタミンということばと量の多さにたじろいでしまいます。以前の私なら「まあ、適当に」と妥協し始めるのですが、何しろ今回は、ビタミンCの本をきっちり読んでいます。

特に、ヒトや霊長類はビタミンCが作れないが、たいていの動物はビタミンCが作れることを知ってから、自分の中でビタミンC=薬というイメージが無くなっています。

このあたりのことは、なぜ、ポーリング博士はビタミンCがもっとたくさん必要だというのかなに書きました。

なぜ、ポーリング博士はビタミンCがもっとたくさん必要だというのかな
ポーリング博士が、なぜ1日たくさんのビタミンC(アスコルビン酸)を摂った方がよいと考えたのか、ヒトを含めた霊長類以外のたいていの動物はビタミンCを合成できます。その合成量をヒトに当てはめてみたのです。

もし、風邪を引いたら、自己責任でやってみようと思います。1gずつ飲むのはそれほど負担ではないです。自分の体の許容量を超えると下痢するだけなので、それが中止の目安になるでしょう。

風邪に対するビタミンCの効果

風邪を引いた時、1日6gのビタミンCを、引いたその日から飲み始めると効果的なようです。こういうのは、実際に風邪を引いた時に自分でやってみるに限りますね。

ビタミンCの治療効果に関する最良の研究は、アスフォーラ(一九七七年)によって行われたものである。

彼は、カゼをひいた一三三人の被験者(ペルナンブコの医学生、医師、外来患者)に、三〇グラムのビタミンCあるいはプラシーボを与えた。

ビタミンCは、発泡性の一〇〇〇ミリグラム錠を渡し、一日六錠(二錠ずつ一日に三回)五日間とるように指示した。

プラシーボも発泡性のものだった。上の表に示すように、一部の患者はカゼの一日目にとりはじめ、別の患者は二日目から、残りは三日目からとりはじめた。

ビタミンCをとった被験者については、治療が失敗に終わった者、つまり二次細菌感染をおこして平均一五日間具合の悪かった者は、一日目にとりはじめたグループでは一三パーセント、二日目のグループでは二〇パーセント、三日目のグループでは四一パーセントだった(プラシーボ・グループでは三九パーセント)。

各グループの残りの被験者は、合併症を起こさなかったが、カゼにかかった平均日数は、一日目のグループが一・八二日、二日目のグループが二・七一日、三日目のグループが五・一〇日であった。

カゼの一日目ないし二日目から一日六グラムのビタミンCを毎日とることによって、この研究の被験者の大部分がカゼを抑えられたことがわかる。

文中に出て来た表というのはこれです。

30gのビタミンC(1日に6gずつ5日間)を、
カゼの
1日目、2日目、3日目にとり始めた場合の治療効果を験する対照試験研究
グループ
ビタミンCをとり始めた日123プラシーボ
被験者数45301741
男/女25/2017/4311/625/16
細菌性合併症の発生率13%20%41%39%
平均罹患日数3.65.49.0>5*
 合併症が起きた場合15.216.014.6>5*
 合併症のない場合1.822.715.10>5*
注ー*は記録なし。

効かない人もいるらしい

たいていのことに「例外」はつきものです。ビタミンCを飲んでも効かないという人がいるようです。

それに対してのポーリング博士の回答です。

しかし、私の勧めに従っても、やはりカゼをひくし、ひいたカゼがそれまでと同じくらいひどい、という手紙も来ている。

私は、この問題について研究を続けた結果、次のような結論に達した。

人には生化学的な個人差があるので、カゼに対する抵抗力をつけるのに必要なビタミンCの量は、人によってかなり違う、というものである。

ほんとうによい健康状態になって、カゼを寄せつけないために、私が本の中で勧めたより、はるかに大量のビタミンCを必要とする人がいる。

その人にあった量のビタミンCをとれば、誰でもカゼを防げるし、カゼにかかっても軽い、と信じる。

風邪薬を飲むといつも感じるのは、一時的な解熱作用はあり、すぐに熱は下がりますが、せきや鼻水、のどの痛みなどはなかなかよくなりません。

ビタミンCは1キロ買っても、せいぜい風邪薬と同じくらいの値段だし、たくさん飲んで風邪が軽くなったり早く抜ければ儲けものです。

まとめ

風邪を引いたなと思った時に、ビタミンCをこまめに(1時間ごと)たくさん飲むのがよいようです。

同じようなタイミングで風邪薬を飲んで効いたためしがありません。私の場合は、右鼻の奥が痛むのが風邪のサインなのですが、いつも引いてしまいます。

今度はビタミンCでためしてみます。

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