ビタミンCについていくつか記事を書きました。その内容を簡単にお知らせします。
ビタミンCについて調べるまで、ビタミンCはレモンのような果物に含まれていて、それを食べて補給するものとしか思っていませんでした。
まさか、ヒトや霊長類以外の動物は自分でつくっているなんて思ったことはありませんでした。
風邪にビタミンCは効果があるのか調べてみた
ポーリング博士のビタミンC健康法 (平凡社ライブラリー)を読むと、風邪を引いたら1時間ごとに1~2gのビタミンCを飲むとよいと書かれていました。しかし、ビタミンCをたくさん飲んだことがある方ならご存知だと思いますが、飲み過ぎるとすぐに下痢をします。ただ、この記事を書いた後、風邪を引いた時に自分でためしてみました。
そうすると、普段以上に(下痢をしないで)ビタミンCが飲めます。体の中で使われているんでしょうね。
ビタミンCの過剰摂取と結石について
ビタミンCをたくさん摂りすぎると結石ができるという話があります。ビタミンCを買って来て飲み始めたので、本当なのか気になるところです。
ポーリング博士によれば、アルカリ性の尿の人は、アスコルビン酸(ビタミンC)をとるのがよく、酸性の尿の人は、アスコルビン酸ナトリウムか、アスコルビン酸(ビタミンC)と重曹をとるのがよいと書かれていました。
ポーリング博士の本の14年後に出版された本には、ビタミンCが原因で結石ができるということは、あり得ないと否定されています。
ビタミンCは飲むと体に貯蔵される
ビタミンCは水溶性ビタミンで尿から出ていってしまうとはよく聞く話です。では、体の中に貯められないのかというと、ちゃんと貯蔵されるのです。
一番最初にビタミンCが発見されたのは、レモンではなくて、雌牛の副腎皮質から発見されたのでした。このことを知った時、「なぜだろう?」と思いました。その後、ヒトと霊長類以外の動物は、ビタミンCを合成できることを知って、とても驚きました。
レモンのような果実から摂るものだと思っていたからです。
もし、ビタミンCが合成できるなら、体の中に貯蔵されていてもおかしくありません。脳下垂体、副腎、水晶体に多く存在し、体内貯蔵量は4.5g程度になるという話もあります。
ビタミンC誘導体とは何だろう?
化粧品などの成分にビタミンC誘導体と書かれていることがあります。何だろうと思って調べました。ビタミンCは酸化されやすい性質があり、酸化されやすいエンジオール基という部分に、あらかじめ他の物質をくっつけておいて、変化しにくくし、皮膚などにつけた時に、再び、ビタミンCに戻る物質のことをいいます。
なぜ、ポーリング博士はビタミンCがもっとたくさん必要だというのかな
厚生労働省の出しているビタミンCの1日の推奨量は、100ミリグラムなのですが、ポーリング博士は、体重70キロの人の場合、1日少なくとも2.3グラムと考えています。動物が合成するビタミンCの量を体重比で換算して体重70キロの人に当てはめています。
さらに、ヒトと同じようにビタミンCを合成できないサルを、実験動物として健康状態を良好に保つために飼料中のビタミンCの量は、体重70キロに換算して1日あたり1.75~3.50グラムと計算して出しています。
ビタミンCの発見を順番に調べてみた
ビタミンCの発見についていつも出てくる話は、大航海時代の壊血病の話です。あちこちから出血するような症状に悩まされるのですが、野菜や果物を少し食べるだけで、コロリとなおってしまう。そのおかげで、ビタミンCは柑橘類始め、植物に含まれている成分なのだと思っていました。
ところが、ビタミンCの結晶が初めて発見されたのは、雌牛の副腎皮質からでした。なぜ内蔵からなんだろう?
もちろん、壊血病を防ぐ物質が野菜や果物に入っているのはわかっていたので、それが何なのか調べられていったのです。アルベルト・セント=ジェルジの天才的な発想で、ビタミンCが野菜や果物だけでなく、動物の内臓にも含まれていることが発見されました。
ビタミンCの1日の摂取量は?
少年から老人まで男女の区別なく1日100mgとっていれば十分に間に合うというのが厚生労働省の見解です。ビタミンCは1日400mgとると血しょうでは飽和するといわれています。
ビタミンCがたくさん含まれる食品
ビタミンCがたくさん含まれる食品にはどのようなものがあるか、野菜、果実、肉、魚について調べました。これは、記事を読んでいただいて表を見ていただいた方が早いと思います。