コリアンダーの効果:カレーに使うスパイス

コリアンダーは、消化促進、イライラ解消、芳香健胃、駆風、消化促進、強壮効果があります。好き嫌いはありますが、いろんな名前で呼ばれています。よく使われていて人気があるのでしょう。

コリアンダー

コリアンダーは、香菜、パクチーとしてよく知られていますが、種子をパウダーにしたものは、カレーのスパイスには必ず入っているものです。初めてコリアンダーのパウダースパイスのにおいをかいだ時、鉛筆の芯(?)みたいなにおいだなと思った記憶があります。

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コリアンダーは最古のスパイス?

スパイスの人類史にはこのように書かれていました。

ギリシャ南部のポルトケリの近くにあるフランクティの洞窟一帯は、先史時代に何千年にもわたって人が住んでいた地域である。

そこの、紀元前七〇〇〇年頃のものと推定される層で、小さなコリアンダーの実が見つかった。

もしこれが、発掘作業中に誰かが落とした為の手掛かりではなく、本当に大昔の穴居人が使っていたものだとしたら、コリアンダーは、人類によって使用されるスパイスの中でも最古の部類に入ることになる。

ジンジャーやサトウキビが先史時代から使われていたことはすでに述べたが、それと同じくらい長い歴史を持つスパイスかもしれないのだ。

コリアンダー(Coriundrum sativum)が、ギリシャや地中海地方東部の原産であることは間違いない。

そして、紀元前一三五二年頃にエジプトでよく知られていたことは確実である。ツタンカーメン王の墳墓で見つかった食料品の中に含まれていたからである。

その小さな干した果実は、紀元前一三〇〇年頃のギリシャの銘板に、線文字Bで「コリアンナ」として記載されている。

コリアンダーは古代ギリシャやローマの料理において重要な役割を果たしており、地中海地方では、その人気が衰えることなく今日に至っている。

線文字Bはこのようにウイキペディアに書かれていました。

線文字B(せんもじB、Linear B)は、紀元前1550年から紀元前1200年頃まで、ギリシア本土およびクレタ島で使われていた文字である。古いギリシア語の方言を表記するのに用いられた。(出典

消化促進

ハーブ&スパイス事典: 世界で使われる256種を読むと大まかなところがわかります。

独特の強い香りを持つ葉、茎、根はタイやベトナム料理には欠かせないハーブで、消化促進効果があるといわれている。甘い香りの種は、幅広い料理に使われ、カレー粉にも欠かせないスパイス。

中近東では挽肉や卵料理、豆の煮込みに、欧米ではピクルスやマリネ用のスパイスとして人気がある。種と精油は頭痛の軽減や消化不良の改善に役立つとされている。

消化不良、健胃、駆風薬に

丁宗鐵先生編著のスパイス百科 ~起源から効能、利用法まで~にはこのように書かれていました。

ヨーロッパでは消化不良,健胃,駆風薬として薬用とされている.炎症を緩和する,気分を落ち着ける,体内の毒素を排泄する(デトックス)などともいわれるが,ヒトでの有効性に信頼できる十分なデータは見当たらない.

アロマテラピーでは鎮痛作用,健胃作用,抗菌作用,強壮作用などがあるといわれている.

さらに使用上の注意も書かれていました。

食品に通常含まれている量を摂取する場合にはおそらく安全と考えられている.粉末コリアンダーとその油脂により,アレルギー反応や光過敏症,接触性皮膚炎を起こすことがある.

イライラを解消する

世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな説明が書かれていました。

スパイスや薬として、古くから利用されています。慣れない人には不快に感じる独特の香りは、モノテルペン類のセルミンやデカナールという成分によるもの。

この香り成分は乾燥に弱く、生の葉にしか含まれません。ビタミンCも豊富。

さらに効能についてはこのように書かれていました。

体を温めて消化を促し、発汗させる作用があります。食当たりを防ぎ、胃腸の働きをスムーズにして消化不良や食欲不振を解消する効果も期待できます。

「気(き)」を巡らせて胸のつかえをとるので、イライラするときにもおすすめです。

芳香健胃薬、駆風薬、消化促進、強壮効果など

インドごはんではこのように紹介されています。料理を職業とする人の紹介文は面白いです。こちらの説明が一番わかりやすいと思います。

「風を通す。新陳代謝のポンプ、肺を守る」

コリアンダーはカレーに「とろみ」を与え同時に深い味わいを生みます。そして、これは素材の美味しさを引き出す事にかけてとても優秀なスパイスともいえるでしょう。

ただし使いすぎると眠くなることも・・・。一方、生の葉はハーブとしてポピュラーです。

中国では香菜(シャンツァイ)、タイではパクチー、インドではダニヤーパッタと呼ばれ、ちょうど日本料理でお澄まし汁に刻んだ三つ葉を振りかけるようにしてカレーや中華料理に振りかけて使います。

芳香健胃薬、駆風薬、消化促進、強壮効果など多くの薬効の中でも際立つのは、身体の中を通り抜ける空気=風を浄化するというインドでの考え方でしょう。

空気をめぐらせるポンプともいえる肺という器官はなかなかケアしようと思っても具体的にどうすればよいかが難しいものですが、新陳代謝を整えると同時にそんな部分をもいたわってくれます。

駆風薬とは、お腹の中にたまったガスを出す働きをします。

胸やけを防ぎ、催眠作用がある

スパイス入門 (食品知識ミニブックスシリーズ)にはコリアンダーについてより詳しく書かれていました。

コリアンダーの用途について、医学の父といわれるギリシャのヒポクラテス(紀元前四六〇~三七七年)は、「胸やけを防ぎ、催眠剤にもなる」といい、紀元一世紀のローマ人は、薬用や調味料として使用しただけではなく、粉末にしたコリアンダーを防腐剤の一種として用いている。

今日のような冷凍・冷蔵の技術はなかった時代であるから、肉食中心の食生活をしていたヨーロッパでは、夏期になると肉類はたちまち腐敗し、食用に適さなくなってしまう。

これを防ぐのに、粉末にしたコリアンダーにクミンとジンジャー(しょうが)を混合したものを肉類の上にふりかけて保存していた。(中略)

イギリスでは、中世にさかのぼると、「へそのまわりに生息する虫の駆除剤」、「分娩中の妊婦安産のおまじない」など風変わりな用い方をしており、修道僧や尼僧はコリアンダーの栽培法や用途を研究して次のような注意深い観察記録を残している。

「コリアンダーは、同時期に開花するチャービルやディル(いずれもセリ科)との相性が良い。

植物には、成育中互いに助け合う性質を示すものがある。ある植物は、昆虫に弱い他の植物を食害から守るために、異臭を放って害虫の接近を妨げる。

コリアンダーはそういった性質を持った植物の一つであり、特有の悪臭を出して、チャービルやディルなど害虫に弱い植物を守る。

反面、コリアンダーの実は、熟してからはチャービルやディルにはないさまざまな特質、有用性を発揮するようになる」

呼び方はいろいろ

コリアンダー

コリアンダーは好き嫌いがよく話題になりますが、それだけポピュラーなのだと思います。スパイス入門 (食品知識ミニブックスシリーズ)からです。

種子は、胡荽子(こづいし)、コエンドロ、コリアンダーシード。葉は香菜、苦菜、コリアンダーリーフ、パクチー、カメムシソウ

葉っぱは、チキンカレーを作る時に使うので八百屋に買いに行きます。香菜(シャンサイ)と札がついています。

コリアンダーパウダー

カレーを作るとき、コリアンダーシードは使ったことがなくて、いつもコリアンダーパウダーを使っています。GABANの缶は、75gの上が300gになり、これはちょっと大きすぎる。

缶には穴が開いているのですが、小さすぎてスプーン1杯出すのが大変です。缶切りで開けてしまって使うのがよいです。

まとめ

コリアンダーを調べると、虫のにおいに似ていると出てきます。南京虫のにおいに特に葉っぱが似ているのだとか。私には葉っぱはとても爽やかなにおいに感じられるのですが。

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