ひじきは居酒屋で出てくると何となくうれしいですが、自分では10年以上料理したことがないです。ひじきは、ごま油を入れて2~3分炒めるところからスタートするのですね。
ひじきの栄養成分を調べて、基本のひじきの煮物のつくり方を復習しました。
糸ひじきと芽ひじき
ひじきについて老舗乾物問屋 浅草・萬藤の 乾物上手レシピ(植松美恵子著 メディアファクトリー 2013)に詳しく書かれていました。
ひじきには糸ひじきと芽ひじきがあります。値段がどのくらいするのかアマゾンでも調べてみました。
糸ひじきは、原料となる海藻の茎の部分のこと。関東では、昔は糸ひじきが主流でした。「長ひじき」とも呼ばれます。
芽ひじきは、茎から枝分かれした芽の部分で、食感が柔らかいのが特徴です。関西ではこちらがよく使われました。切らずに使えるのも便利です。「米ひじき」ともいいます。
ひじきの栄養成分
ひじきの栄養成分を調べました。乾したものを調べても、実際は煮て食べるのであまり意味はありません。
そこで、乾した状態とゆでた後の状態を比較してみました。
ゆでたひじきを100g食べるのは現実にあることです。ゆでたものでも、カリウム、カルシウムが多く、鉄もβカロテンもそこそこあります。食物繊維も多いです。
ほしひじき鉄釜乾 | ほしひじき鉄釜ゆで | |
エネルギー | 145kcal | 10kcal |
水分 | 6.5g | 94.8g |
たんぱく質 | 9.2g | 0.7g |
脂質 | 3.2g | 0.3g |
炭水化物 | 56.0g | 3.4g |
カリウム | 6400mg | 160mg |
カルシウム | 1000mg | 96mg |
マグネシウム | 640mg | 37mg |
リン | 93mg | 2mg |
鉄 | 58.2mg | 2.7mg |
亜鉛 | 1.0mg | 0.1mg |
銅 | 0.14mg | 0.01mg |
βカロテン | 4400μg | 330μg |
レチノール活性当量 | 360mg | 28mg |
ビタミンD | 0 | 0 |
α-トコフェロール | 5.0mg | 0.4mg |
ビタミンB1 | 0.09mg | Tr |
ビタミンB2 | 0.42mg | 0 |
葉酸 | 93μg | 1μg |
ビタミンC | 0 | 0 |
食物繊維総量 | 51.8g | 3.7g |
ひじきの効能
むくみや夏バテを解消
世界一やさしい! 野菜薬膳食材事典にはこんな効果が書かれていました。
ひじきは体にこもった熱を冷まし、水分代謝を改善する効果があります。むくみを解消し、体にたまった「痰(たん)」を除去します。
夏バテぎみのときにもおすすめです。
ひじきは水に10分つけるともどる
ひじきって水にどのくらいの時間つけたら戻ったか忘れてしまいました。老舗乾物問屋 浅草・萬藤の 乾物上手レシピに書かれていたことを書き残しておきます。
ひじきを水につけてから、ほかの準備を始めれば、使うころにはふっくらもどっています。
特に芽ひじきは、もどすと7倍くらいに増えます。つけ水はひじきの10倍を目安に、たっぷりと用意してください。
ひじきの煮物の基本
ほとんど自分用ですが、ひじきの煮物の基本レシピです。
材料(4人分)
- ひじき・・・30g(もどす)
- 打ち豆・・・30g
- にんじん・・・1/4本
- 松山揚(市販、糸切り)・・・1袋
- だし汁・・・1+1/2カップ
[A]
- 酒・・・大さじ2
- 砂糖・・・大さじ2
- しょうゆ・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ1
- ごま油・・・大さじ1
作り方
- ひじきは食べやすい長さに切る。打ち豆はさっと洗い、水気を切る。にんじんは細切りにする。
- 鍋を熱してごま油を入れ、ひじきを2~3分炒める。にんじんを加えてひと炒めし、だし汁を加え、煮立ったら打ち豆、松山揚を加える。
- 再び煮立ったらAを加えて落としぶたをする。ときどき混ぜながら、煮汁がほとんどなくなるまで15分煮る。
打ち豆
打ち豆は、主に日本海側などの豪雪地帯で伝統的に作られている大豆保存食のことです。収穫した大豆を石臼に乗せ、木槌などで叩いて平べったく打ち潰したのち、乾燥させます。さっと水に浸してから乾燥させ、打つ場合もある。(出典)
松山揚
この記事を書きながら松山揚のことを初めて知りました。松山あげの特徴で知ることができます。
- 常温保存で90日程度日持ちする
- お豆腐を3ミリほどにスライスし、ギリギリまで圧縮して水分を取り除き、菜種油で丁寧にあげて作ります。
- ぱりっと手で割って、お味噌汁に入れるだけで簡単にふわっふわの松山あげのお味噌汁を堪能出来ます。
保存できるぱりっとした油揚げのことのようです。もちろん、普通の油揚げを油抜きして使ってもよいのです。
まとめ
ひじきの煮物は、たしか小学校の給食でも出て来ました。子供の頃は好きでも嫌いでもないどうでもよい食べものでしたが、日本酒を飲むようになると急に好きになります。
今度つくろうかなと思っていたら、農水省のヒジキに含まれるヒ素の低減に向けた取組という記事を発見しました。
読んでみると、乾燥ひじきには意外と多くヒ素が入っているようです。まったく知りませんでした。
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