野菜の力は、36の記事で、60種類の野菜と果物の東洋医学的な効果を教えてくれる本です。
日本食品標準成分表(食品成分表)は、食品に含まれている栄養成分を知るために無くてはならないものです。ビタミン、ミネラル、脂肪が含まれていれば、脂肪酸組成、タンパク質のアミノ酸まで知ることができます。
しかし、特に野菜は、昔から薬のような働きがあることが知られているものが多々ありますが、これは栄養成分ではわかりません。
それを教えてくれるのが野菜の力です。
この本は薬剤師であり、あん摩マッサージ指圧師でもある橋本紀代子先生の「食べものはくすり」の次に出版された本です。
食べものはくすり
野菜やくだものについて、昔の本草書に出ているような効果を解説してくれる「食べものはくすり」をご紹介します。 食べものはくすりは、大手出版社ではなく、本の泉社という文京区の出版社から発行された本です。しかし、使っている紙も含めて手間がか...
なぜ、橋本先生が本草書を読んだり漢方薬の知識を深めていったのか、「はじめに」を読むとわかりました。
私が食べものに関心をもったのは、30年近く前のことです。子どものアトピー性皮膚炎がきっかけでした。
除去食療法に取り組み、食べものを変えると、症状は目に見えて改善されました。食べものの大切さを、あらためて実感したものです。
毎日ビタミンやミネラルを気にして野菜や果物を食べていると、だんだん、サプリメントに関心を持つようになるかもしれません。
しかし、私は「胃腸が疲れたときには、ダイコン、カブを食べましょう」と教えてもらう方が好きです。
ご参考まで。目次をご紹介しておきましょう。興味を持ったら読んでみてください。
- ダイコン、カブ〈胃腸が疲れたときに〉
- ネギ、ショウガ〈風邪かなと思ったら〉
- ゴボウ、リンゴ〈おなかが張るときに〉
- タマネギ、セロリ〈不眠、イライラに〉
- ダイズ、キノコ〈古来、長寿の薬として〉
- レンコン〈花粉症対策でも注目〉
- コマツナ、ホウレンソウ〈貧血や歯周病予防に〉
- サトイモ、ジャガイモ〈意外に低カロリー〉
- 白菜、レタス〈胸焼け解消、二日酔いにも〉
- キャベツ〈胃や腸の粘膜を守る〉
- イチゴ〈ストレスにはビタミン〉
- ウド、タンポポ〈香りよく発汗、利尿作用〉
- シソ、ミョウガ〈気のめぐりすっきり〉
- トマト〈美肌にも効果〉
- スイカ、キュウリ〈身体のむくみに効果〉
- モロヘイヤ、ツルムラサキ〈疲労回復や貧血予防〉
- ピーマン、ゴーヤ〈苦味独特、バテ知らず〉
- ナス〈メタボの人におすすめ〉
- オクラ、トウガン〈暑さを乗り切る〉
- ニンジン、柿の葉〈夏の疲れをとる〉
- ニンニク〈血管の老化防止も〉
- ダイズ、ヤマイモ〈血糖値が気になる人に〉
- カボチャ〈身体を温め、虚弱体質改善も〉
- ブドウ、柿〈古くからの“妙薬”〉
- ナバナ、ミツバ〈苦みと香り、貧血予防〉
- フキ、クレソン〈せきを止める働き〉
- アスパラガス〈疲労回復、スタミナつける〉
- タケノコ、サンショウ〈胃腸すっきり、春の香り〉
- カブ〈五臓に活力〉
- ソラマメ、サヤエンドウ〈繊維たっぷり、見た目も鮮やか〉
- ドクダミ、 アシタバ〈10以上の病気に効く「十薬」〉
- 緑茶〈養生の仙薬、研究盛ん〉
- ミント、セージ〈イライラや花粉症対策にも〉
- ズッキー二、パセリ〈低カロリーで食物繊維も〉
- モヤシ、ブロッコリースプラウト〈酵素たっぷりの新芽〉
- ビワ〈せき、痰に、果実も葉も〉