「食べ物さん、ありがとう」シリーズの2冊目の本、続 食べ物さん,ありがとうをご紹介します。もう古本でしか手に入らないですが、食べ物と健康について関心のある方なら持っていて損はないですよ。
「まえがき」には、川島先生が『お陰様で「食べ物さん、ありがとう」の前編がベストセラーになり、何度も版を重ねるようになって、本当に嬉しく有難く存じております』とお書きになっています。
私が手に入れた続 食べ物さん,ありがとうは、1986年10月に第1刷発行で、1989年9月に第5刷発行と書かれていました。この本も売れてましたね。
実際、朝日文庫で揃えると3冊になる「食べ物さん、ありがとう」シリーズは、読んで楽しく、また読み返すたびに何かしら発見があります。発見したことから興味が広がり、調べものが始まります。
食べ物と健康について関心のある方なら、このシリーズ3冊持っていて損はしないです。
たとえば、こんな短いやりとりがあります。
サンペイ カゼのときは、やはりビタミンCを飲んだ方がいいですか。
先生 ビタミンCが不足するとカゼをひくといい出したのは、アメリカのポーリングという学者です。ポーリングは、自分の体でビタミンCを合成することができない人間や、チンパンジーなどのサル類、モルモットだけがカゼをひくという点に注目し、ビタミンCが不足するとカゼをひきやすくなるのではないかと考えました。
以来、アメリカと日本でビタミンCブームが起こったわけです。
ラインマーカーを引いた箇所で、私の好奇心が反応するのです。
このことが頭に残っていたのか、神保町の古書街を歩いていたときに、店頭の安売りワゴンに入っていた汚れたポーリング博士のビタミンC健康法を発見して買いました。
続 食べ物さん,ありがとうがどんな本だろうと思う方のために目次をご紹介しておきましょう。
- 塩の大切さを知ろう
- お酒の肴にも青野菜を
- カゼをノックアウトする豆腐とホウレンソウ
- 精力増強には豚肉プラス”ニンニク”
- マラソンは草食動物型スポーツ
- 化粧しなくても食べ物で美人になれる
- ご飯の良さを見直そう
- すばらしい味噌汁の効用
- スキヤキは食品の組み合わせが絶妙
- 日本料理のうまさの秘密は水と「だし」
- 香辛料と食べ物、相性には原則がある
この本を読んだことがとても参考になり、大豆の自給率はなぜ低いのか?という記事を書いています。